TVアニメシリーズ 『ぼのぼの』 DVD-BOX vol.1
いがらしみきお氏の代表作『ぼのぼの』が漫画で連載開始されたのは今から約20年前の1986年。竹書房より発売された『まんがくらぶ・まんがライフ』という雑誌にて、あのほのぼのとしたアザラシ君(ぼのぼの)というキャラは生まれました。93年にはゴンチチが音楽担当で映画化されましたが、今回はタイトルにある通りTVアニメシリーズのDVD化になります。
1995年、テレビ東京系列「アニメ缶」にて放送されたTVシリーズは、私が初めてぼのぼのという存在を知るきっかけになったものでもあり、同時にその魅力に惹かれたものでもあります。ぼのぼの君の、のんびりとした喋り方やシマリスくんの「~でぃーっす!」という独特の喋り方や、乱暴者ではあるが仲間思いのアライグマくんと個性豊かなキャラクターばかりで自然とテレビにかじりつきになりました。アニメとしての評価も高く、数年前からぼのぼのファンの間でDVD化の要望が殺到していましたが、なかなか実現には至りませんでした。海外版でDVD-BOXが存在するそうですが、やはり日本版の方が親しみがあるのでオリジナルを発売して欲しかったという事あって今回のDVD化は本当に嬉しいです。長い間待った甲斐がありました。
ストレスを忘れさせてくれる癒しのキャラクターがたくさん登場するこのアニメ、“ぼのぼの”の、のんびりとした性格には癒されます。漫画でしか見たことがない方、TVアニメ版を見過ごしてしまった方でも十分楽しめると思うので見る価値はあると思います。個人的には、OP/ED放送分(ノンクレジットでも構いません)も収録して欲しいのですが、大丈夫でしょうか・・・?。
ぼのぼの 31巻(バンブー・コミックス)
今回はあのスナドリネコさんの友人が訪ねてきます。
過去を捨てしがらみを捨て隠居を決め込んでいる
スナドリネコさんに会いにくる奇特な友人とは?
ちょっと歳の行った人ならニヤッとしてしまうような
粋なやりとりも必見です。
クズリのおやじは今回ハゲについて悩んでいます。
彼の持論は男性なら誰でも唸ってしまうんじゃないでしょうか。
他にアナグマのうそが巻き起こす騒動や、伝染病騒ぎがあります。
ご本人も書いていましたが、タイムリーです。(笑
ぼのぼの (35) (バンブーコミックス )
ぼのぼのが恋をする。
でも、ぼのぼのはこの感覚は好きじゃないと思う。
不安な感じ。好きじゃない。
好きじゃない好きじゃない好きじゃない好きじゃない好きじゃない
でも、好きかもしれない。
好きなのはこの感覚なのか、それとも。
真夏の犬 (文春文庫)
空港の本屋で長い飛行時間を潰す一冊として何の気なしに買ったのが最初です。そして、これが私にとっての初めての宮本作品でした。それから泥の河、道頓堀川、青が散る・・・初期の宮本作品のとりこになっていくのですが。
これまでに経験したことがない程、強烈で人間臭く、心に大きな衝撃を受けた小説に出会ったのは初めてです。登場人物は皆、大阪弁ですが、これがもし、標準語や他の方言だったらこんな風な独特な魅力を放っていなかったのではないでしょうか。
この小説を読んでいると、子供の頃の、真夏のぎらぎらと暑い日に遠く、蜃気楼を見たときの感覚とか、大人の世界の、子供である自分がまだ見てはいけない、あるいは知らなくてもいいことを偶然、見たり聞いたりしたときの何とも言えない感覚であるとか、体験して感覚として記憶しているものの言葉で言い尽くせない何かが思い出されてくるのです。短編集というと大抵、そのうちの一篇、二篇気に入ったものに出会えるいう所ですが、これはどれも独特の強烈な個性をもち、本気で心にぶつかってきます。まだまだもっと読みたい、終わってしまうのがもったいと感じられる一冊です。
ぼのぼの クモモの木のこと [DVD]
今まで観た「ぼのぼの」の中で1番シリアスな作品でした。
ラストでは思わず涙がこぼれたほどです。
見ているとふんわりした気分になるので、少しギスギスした心を癒したい人にオススメです。
でももうちょっとギャグが入っていても良かったかも。
この話ならアニメよりは立体画面のほうが感動したと思うので、立体画面にしたのは正解だと思います。