Accessクエリ&フォーム&レポート辞典―2000/2002/2003対応 (Office2003 Dictionary Series)
これまで、事例集やVBAの教科書など、ACCESSの本は、20冊余り買いましたが、どれも、策士策におぼれるという感じで、テクニックはすごいけど、ちょっと使う場面がない事例が多かったのに比べ、この本には、かゆいところに手が届く事例が多く、やりたかったことがずばり載っていました。たとえば、集計レポートの作成なんて、日常の事務仕事には避けて通れない表ですが、以外と載っていません。この本には、しっかり載っていたので、助かりました。わがままをいうと、サンプル集をWEB上に掲載して、落とせるようにしてもらえれば、言うことはありません。
Access ビジネス現場ですぐに使える実用技&サンプル150選!
関数などの基本説明はほとんどないが(それも自分にとっては無駄がなくてよかった)、マクロの活用サンプルとして自分には最適でした。テーブルやクエリの扱いに慣れてきても、実践ではフォームの洗練や自動化などが必要です。マクロの存在は知っていてもマクロの活用がほとんどできていなかった自分にとってよいケーススタディとなりました。すぐにVBAに走るのではなく、あえてマクロに徹したコンセプトにも賛同します。
カギ
最初から最後まで日記の体裁で書かれた小説というのは、昔からかなりあるが、本作はそれに2つのひねりを加えている。
1つ目は姉妹の日記が、日付順にほぼ交互に(時々一方が日記をつけない日もあるのだが)書かれているという点。どちらが書いたのか最初から明確にするため、文体だけでなく日付の入れ方も変えている。
そしてもう1点、妹の方が日記をWEBで公開しているということ。姉を始め、他人がその日記を自由に読めることが、意味を持ってくるのだ。公開内容に対してクレームが来たことまで書いたりして。
この姉妹、不愉快な人間ということではどっちもどっちであるが、妹の方が公開日記を始めた1月1日から、その年12月31日まで1年間の話である。期限で区切られているので、結末らしい結末になっているわけではないが、かなり問題のある二人の関係など、なかなかおもしろかった。