「格安エアライン」で個人旅行が変わる! 120%使いこなす方法 (講談社プラスアルファ新書)
筆者の下川裕治さんと言えば、『12万円で世界を歩く』の過酷なバスの旅を思いだします。貧乏旅行やバックパッカーと言えば、下川さんの一連の著作物で書かれた旅が脳裏に浮かぶほどです。タイのバンコクでの外こもりの若者のレポートも興味を持って読んだ記憶がありますので、本書もそういう期待を込めて読んだのですが、ごく普通の「格安エアライン」の紹介本でした。
LCCの代表とも言えるタイのエアアジアの搭乗記を紹介してありますが、このような情報は他の書籍でも語られていますし、当方も実際LCCに乗ったことがありますから、さほど目新しい記述ではありません。もっとも機内食の相場は参考になりましたが。
座席間隔の狭さ、タラップでの乗り込み、荷物の重量制限と課金制度など、実際1回利用すれば体感できることで、それを様々な例を挙げて書かれてもLCCに乗る客はあくまで想定内のことでしょう。だから安いのです。バンコク・チェンマイ間の1時間のフライトで無理して機内でカップ麺を食べなくても良いのにと思いました。そのような写真が必要なのは理解できますが。
第6章に20のQ&Aが記されていますが、結構ディープな質問ですが、実際にLCCを利用する際には役に立つ情報でしょう。
約4時間の飛行=1万円が相場と書かれています。日本の航空運賃のべらぼうな高さを考えますと、アジアの航空業界の中で生き残る難しさを感じました。最後に編集者の搭乗記も記してありますが、安いのには理由がありますので、それに異を唱えているようでは、LCCの理解はなかなかでしょうね。
ご参考までに、本書の章を記します。片道800円の飛行機、どうして安くなるのか、「安かろう、悪かろう」ではないのか?、押し寄せる「大衆化」、変わる個人旅行、格安エアライン20の疑問、予約と購入の方法、搭乗レポート
日経 TRENDY (トレンディ) 2010年 11月号 [雑誌]
トレンディはよくコンビニでみかけていたものの、これまで買ってまでは読んでいませんでした。
今回、スマートフォン特集ということで買って読んでみたら、結構深くまで掘り下げて取材されているんですね、驚きました・・・。
と思って本のタイトルをもう一度読んでみたら、「日経」トレンディなんですね。
だから深いのかな?
格安エアラインで世界一周 (新潮文庫)
いつもの著者の旅と違う,著者も戸惑いながらの世界一周。
LCCという,格安航空会社を乗り継ぎながらの世界一周をさらっと描く。
私自身,実際にLCCを利用しているけれど,そんなに使い勝手は悪くない。
各航空会社のWebページから簡単に予約はできる。
ただ,著者も同書で書いているように,その予約が旅行会社を通したものでない分,何かあったときなど面倒くさい。
例えば,昨年のことだけれども,タイのノックエアを予約したときのこと。
旅行直前になって英文のメールが届いたのだけれど,その内容が路線の廃止によるノックエア都合によるキャンセル。それも,返金か路線変更かを電話連絡しろと。
しましたよ。タイに国際電話をかけて,つたない英語でのコミュニケーション。クレジットカードに返金はされていたので,なんとか通じたのだとは思うけれど。
そんなLCCですが,機内サービスが有料だったり,座席が決まっていなかったりといろいろコストダウンをはかっているわけです。
日本にも,茨城空港にエアアジアが乗り入れるとか何とかいう噂。安全さえ担保されていれば,歓迎したいところではあります。
世界一周も,20万円台でできれば悪くないかと思わせる一冊。
格安エアライン利用ガイド (イカロス・ムック)
来年、羽田発のエアアジアを利用するので、購入しました。巷で話題のLCCですが、本格的な内容の本が少ないので、この本は貴重です。LCC利用の注意点が載っていて、大変、参考になります。