Sonic Flower Groove
なぜ、「ダーティー・ヒッツ」に、本作からの曲がないのか、まったくわからない。
それだけ素晴らしいアルバム。若き日のボビー・ギレスピーの瑞々しい感性が大爆発している。こんなに美しいデビュー・アルバムからはぜひ、ベストCD「ダーティー・ヒッツ」にいくらかは、収録されるべきだったのでは。「スクリーマデリカ」からのプライマル・スクリームしか知らない方は大損しているとしかいいようがない。
ちょっと辛くて、苦しいときにも聴きたい。また、単純にリラックスしたいときにもイージーに聴きたい・・・そんな、素敵なアルバムだ。この完成度は驚きだ。レディオヘッド「パブロ・ハニー」よりもよくできているのでは。
確かに「スクリーマデリカ」以降のPS作品は素晴らしいが、それは本作の価値をおとしめるものではまったくない。保証いたします。
ロシアより愛をこめて (デジタルリマスター・バージョン) [DVD]
数あるボンドシリーズの中の白眉ではないだろうか。配役、舞台、アクションそして音楽が上々でストーリーともよく合っている。犯罪組織のスペクターがボンドをイスタンブールに誘い出す。罠であることを察知したボンドがいかに包囲網を突破するかが見所でサスペンスも十分だ。
配役では、精悍なショーン・コネリーはもちろんのこと、殺し屋のロバート・ショウとエージェントのペドロ・アルメンダリスが申し分なく、その他も適役揃いだ。アクションは列車内での格闘が力と技をつくしている。小道具の金貨とアタッシュケースも効果的だった。
ストーリーも、その後の突飛で現実離れのしたサーカス的なボンドではなく、生身の人間として描いており、行動にもきちんとした裏づけがある。
ジョナサンと宇宙クジラ (ハヤカワ文庫SF)
こっぱづかしいのを承知で言わせてもらうなら、作者が本書で描いているのは至上の美ともいえる色々な愛の物語なのであります。こんなにやさしい、こんなにかなしい、こんなにもどかしい、こんなにせつない物語を読んだのは本書がはじめてでした。独断と偏見で言わせてもらえば、ぼくの中ではジャック・フィニィ「ゲイルズバーグの春を愛す」、ティプトリィ「たったひとつの冴えたやりかた」と並ぶ三大SF感涙本なのであります。
誰もが心に持っている懐かしい思い出や、やさしい気持ちを思い出させてくれます。嫌なことや、心配事なんかすべて忘れてどんなことにでもやさしくなれるような気持ちにさせてくれます。
本書の中でヤングは、文明が進んで生活が便利になり、それと引き換えに人間が失ってゆく人と人とのふれあいや、思いやりに目を向けて我々に警告をはっしてるのです。愛すべきヤング。しかし悲しいことに、彼の作品も絶版が多いのが実情です。その中でも、本書は現在でも入手可能な本です。是非手にとって見てください。
エクスターミネーター
初めて聴いた率直な感想...というより感覚というのか。
子供みたくやるせない怒りと高揚、深夜に家を抜け出して初めて煙草を吸うような、そんなドキドキ感。笑
当方はとっくの昔に大人になっているというのに。
しかしほんとアルバム毎で音の違うバンドだなあ