ウィズ・ザ・ビートルズ
1曲目のIt won`t be longはロック史上初の変なコード進行の曲ではないだろうか。
まるで全然違う曲を3曲合体させた様な構成だ!小学生の頃この曲を始めて聴いた時は
「She loves youの出来損ないみたいな気持ち悪い曲だなぁ」って思ったのを強烈に覚えてます(笑)
しかし今ではShe loves youより好きだ。そういう曲を作れる人こそが天才作曲家なんだと思います。
(他はブライアン・ウィルソンとチャットモンチーの橋本絵莉子以外思い浮かばん)
私はビートルズ以前のロックやポップスをかなり聴いてますがこんな曲はありません(唯一の例外がLesley gore)
よってジョンレノンは作曲家としてこの時点ですでに匠の域に達していたのである。
(ジョン本人はこの曲について「シングル用に作ったが上手く行かなかった」と発言してますが)
しかしそこまで凄いのはこのアルバムではIt won`t be longのみ。
あとの曲はカッコ良すぎるボーカルのおかげで魅力が倍以上になっているのではないだろうか。
私はAll i`ve got to doやNot a second timeがめちゃくちゃ好きだし他のレビュアーの間でも人気が高いが
これをもしジョン以外の歌手が歌ったらどうなると思う?たぶん怒りを通り越して笑っちゃうだろうな。
だからやっぱりこのアルバムは私にとっては1st同様ジョンの声を味わう為のアルバムだ。
Moneyとか最高だし。You realy got hold on meも好きだがこれはSmall facesの方が好きです。
逆に言えば、そっち系の黒っぽいブリティッシュ・ビート(ストーンズ、アニマルズ、ヤードバーズ等)が好きな人には最もオススメのアルバムだ。
ビートルズを「良い曲書くだけのお坊ちゃんバンド」なんてバカにしてる様な奴はMoneyを聴いて、
雷親父に怒鳴られておじけづいた小学生の様になれ!(笑)