Tony (Soundtrack)
単体のCDにしては高めの値段で不審に思って購入してみたら、ブックレットのようになっていて、写真やら詩らしきものが掲載されている物で高値にも納得。短めの曲が32曲収録されています。作品としてはあくまでサントラの扱いでロックのアルバムではなくThe Theのディスコグラフィーの中ではイレギュラーな作品と思いました。普通に聴けばそれなりにいい作品だと思いますが。注目すべきはこれをThe The名義にしているところ。まだ続けているという示威行為でファンを安心させているのか、はたまたこれが最後の挨拶になるのか、ファンとしては気になります。R.E.M.も31年で解散したし、いずれにしてももう30年を超える活動をしているので、引退やらプロデューサー転向もあり得るので長年のファンは覚悟したほうがいいかも。取り敢えず、沢山ある未発表音源のリリースやらダウンロードだけはして頂きたいです(私が知らないだけでダウンロードで聴けるのかもしれませんが、誰か知っている人がいたら教えて頂きたい)。
Mind Bomb
このアルバムが出た当時、彼らのライヴを何回か観た。それまで、数多くのビッグ・ネームのライヴに行ったが、それまでのコンサートの印象が全て色褪せるほど、凄かった(この時のツアービデオは持ってるのだが、DVDでのリリースを切望する)
時代は流れ、メンバーも入れ替わり、後発アルバムも出たが、詞の内容の凄まじさも相まって、このアルバムは別格だろう。
長い間、彼に比類し得るミュージシャンは出ていない。
Dusk
全く普通のバンドであり、全く普通のスタイルであり、全く普通の曲だが、全てが非凡だ。
音に宿る力が、そこらへんのバンドとは格がちがう。
それはマットジョンソンが、圧倒的な信念とパワーを持って、現状を変えようとしているからに他ならない。
このバンドは決して聴くものを突き放したりはしない。
だから、聴きたいやつのもとへ、求める人のもとへは届く。
「世界を変えられないなら、自分を変えるがいい、自分を変えられないなら、世界を変えてみせろ」
こんな力強い言葉を、これほど力強く歌うバンドを、僕は他に知らない。