休日音楽
休みに日に、何も考えずにのんびりしている、バックグランドミュージックとしては
差し障りのないアルバムと思います。そう、差し障りのない=邪魔しない ということが
この手の音楽では重要と思います。
スピリット・オブ・ヒーリング~インド
南インドのチェンナイで、
現地ミュージシャンたちと制作されたアルバム。
久保田麻琴は、12曲中8曲を作り、
ギター、ベース、シンセなどを演奏している。
ゆったりとしたバンブーフルートの響きが心地よい「1」や
久保田のアコギがインド音楽をバックに流れる「6」、
女性ボーカルが脳髄にしみてくる「11」
タブラのリズムに男性ボーカルが乗る「12」といった曲が気持ちよく、
良質ワールドミュージックの世界にひたれる。
全体に虫の音や鳥の声がバックに流れて、
アンビエントな雰囲気があるので、
アジア気分にまったりと包まれる。
ライナーノートは、サラーム海上。
あがた森魚 ややデラックス [DVD]
「あがた森魚とZipang Boyz號の一夜」に至るドキュメンタリー映画になっています。あがた森魚という異常な天才アーティスト、ただの酔っぱらい、わがままで頑固なジジイ、なんて等身大の姿が垣間みる事ができます。ちょっと寂しく悲しくなったり、元気づけられたり、あがた森魚と一緒に時代をかけぬけてきたZipang Boyzにはたまらん映像です。買っても悔いなし。
天体戦士サンレッド(11) (ヤングガンガンコミックス)
ナイトールとアントキラーさん、メダリオにイラっとしたい自分には嬉しい11巻。
アントキラーさん、ムキエビ先輩とのエピソードに続き、またちょっと根の部分を見せてくれます。
あとお風呂上がりのカーメンマンがさりげなく格好良い。
勢いが落ちそうで落ちない、そもそも勢いがあったのかもよくわからない、ゆるい戦いが今日も繰り広げられている川崎市高津区。
生きるか死ぬかのヒーロー対悪の戦いに、癒しを求めて即買いです。
主人公とヒロインの出会いも明かされています。
それにしても、かよこさんとサンレッドがメインの日常の話は、なぜこうも妙にドキドキするんだろうか…。
自分が男だったらかよこさんみたいな彼女がいいなぁ。
天体戦士サンレッド 10 (ヤングガンガンコミックス)
ご近所で繰り広げられる世界征服を狙う礼儀正しい悪の組織と凶暴な正義の味方の日常をほのぼのと描いた作品、第10巻です。
怪人・ヒーロー側の登場人物達は視線が解らない目の描き方(黒目を描かない、または黒目のみ)によって、時々焦りや落ち込みを汗や縦縞の漫符で表現する以外は完全に無表情なのですが、それを実に上手く使い笑いを取っています。
マンネリと申しましたが新怪人は次から次へと登場し、今回はご近所の商店街にとっては恐怖の(またはいい迷惑の)クレーマー集団「死人を守りし者」トリオ、逆行催眠と言う素晴らしい能力を持ったムマ、スクール水着から除く生足が眩しいノースキング、落ちが見えても笑える闇の使者ギルム、心ならずもサンレッドとかよ子さんの仲に亀裂を入れレッドの家庭を危機に陥れるヒルガー、そして社会人で仕事をアウトソーシングした事がある方なら身をつまされる怪人派遣会社の面々、と言った所です。
再登場怪人としてはフロシャイム川崎支社を乗っ取りそうになったカビラジェイと、前登場エピソードの合コン中一番不細工な子と実は付き合っていたセミンガ、怪人では有りませんがギャル語で話す謎の初老サラリーマン集団、小ネタを1ページで語る怪人ゴドムとソドラ、毎回参考になるヴァンプ将軍のレシピ紹介と盛りだくさんでした。
少々の毒と不条理感が有りますがほのぼのとした読後感の作品です。老若男女にお薦め出来ますが、やはり大人が読んだ方が面白いかもしれません。