吉田アミ+大谷能生 人の道御三神といろはにブロガーズ
吉田アミ+大谷能生+ucnv 朗読ギグ 『人の道御三神といろはにブロガーズ』(笙野頼子)テキストレジメ 今野裕一2011年5月 吾妻橋クロッシング
笙野頼子三冠小説集 (河出文庫)
『現代思想』で笙野 頼子さんの特集があったときに、はじめて知った作家だったので、この本を買って、「タイムスリップ・コンビナート」を読みかけて、今一つ乗り切れなくて放っておいたところ、鉄道マンガ『鉄子の旅』の中で鶴見線の「海芝浦駅」(東芝の社員でないと下車できない駅)が出てきて、そういえばあれにあったな、と思い、また、読み始めました。
仁義なき家政夫パタリロ! (花とゆめCOMICS)
先ほど届きまして早速、読みました。パタリロは本編も単行本化
金毘羅 (河出文庫)
一人称の語りは、作者がその目線に降り立ったところで語る地平目線であり、マイノリティー(社会的弱者)の世界などが描かれることが多いが、この作品はそうでありながら、主人公は自分のことを金比羅という神だ言っている設定がまずぶっとんでいる。主人公が神になっちゃって、神がどういう歴史をたどってきたかを語り、ついでに(おそらく作者の)苦難の歴史も語り、小説ってこういう手法をとれば何でも有りだなと、これをやろうと思った作者に感心した。語り手と作者は別者であるという前提もこの小説はなくて、ところどころに語り手である主人公と作者笙野頼子はイコールであるというのも、こんなの有りだろうか、と思ったけれど。でも、そうとう作者は追いつめられた状況でこれを書いているということはわかった。