ちあきなおみ全曲集
滅茶うまい。ほんとに絶品で特に矢切の渡しは何度聴いても情感といい良いね。惚れ惚れする。男のパート、女のパートを交互に歌い分けて切ない光景が目に浮かぶ。小生はポップスファンですが、これを聴くと演歌も捨てがたいね。
朝日のあたる家〈5〉 (角川ルビー文庫)
良と透のシリーズがついに完結した。
このシリーズが完結するのに17年の歳月が流れている。私はその歳月の間に、このシリーズがこんな形で完結するなんて夢にも思っていなかった。
そもそも完結する日がくるなんて信じられなかった。
本を手にしてからも「完結」と言う言葉が何だか嘘のようで、しばらく読む気がしなかった。
正直言ってこのシリーズは読むのが怖い。
何処までも何処までも出口の見えない深い穴に堕ちて行きそうで不安になる。
それが今、こんなにも読者をあっと驚かすような形で終わった。
このシリーズの完結によって、私は栗本薫と言う作家の奥深さを再認識した。
ちあきなおみ VIRTUAL CONCERT 2003 朝日のあたる家
所属レコード会社の方針もあってか「ちあきなおみ」は私の苦手な歌手の1人で
した。しかし、彼女の特集を組んだテレビ番組をきっかけとして、拙宅でも再評
価の動きがあり、普段は音楽の好みの異なる私たち夫婦の合意をみて購入した
のがこのCDでした。
正直参りました。これだけの歌唱力と表現力を持った歌い手が現在何人いるでし
ょう。しかも、流派にこだわって山を見ない、偏狭なセクト主義(彼女が現役だ
った頃の私もそうでしたが)とは全く無縁に様々なジャンルの歌を歌いこなす彼
女は、まさしく不世出の歌い手であったことがこのCDからも良くわかります。タ
イトル浅川マキ訳詞「朝日のあたる家」にしても、河島英五「酒と泪と男と女」
にしても、ちあきなおみの世界に見事に取り込み昇華しています。
大全集~黄昏のビギン~
昨日のNHK午後3時から1時間半やっていた「歌伝説 ちあきなおみ」をみた。
たまたまチャンネルをザッピングしている際だ。20代の自分としては、最初はなかなかいいものだなあ、というくらいでみていた。しかし、その歌う目、確かな表現力が次々と目の前に現れるたびに、もはやチャンネルを動かすことはなくなっていた。「ねえあんた」の映像ではついぞ息を呑む迫真の舞台に、これはただの芸能ではない、真の芸の舞台だと思った。この曲は残念ながら今作には収録されていないが、台詞ということばの先の細部と音楽の音の先端にまで、そして指の先にまで儚さと緊張がこもっており、これが「上手い歌手」なのか、これが歌手というものなんだと、本当の衝撃をうけた。
そしてすぐさま手にしてみたのが今作。「黄昏のビギン」は素晴らしい曲。番組のナレーションでアナウンサーが「黄昏のビギンがテレビから流れてきたとき、私たちは…はっとさせられました」と言っていたのを聞き、ちあきなおみの声であることが、同時にこの曲が名曲であることが、久しぶりに世間を感動させたことがよくわかった。
ご主人がお亡くなりになられてからマイクを置いた、という話をこの番組で知り、そしてまた、“アンコールへの「喝采」は今も尚続いている”というナレーションにもしびれた。今作をきけばその思いを自分も共有することができた。時代とこの国を代表する凄い歌手だ。
ベスト・オブ・アニマルズ
アニマルズとは?ビートルズと同じ60年代のイギリスのバンドです。私は、実際このバンドの経歴についてあまり知りません!しかし、the House Of Rising Sun は、かなりおすすめです、特にメロディーと歌い方はどことなく淋しげで、心にくるものがあります。