Sister Wendy: Renaissance [VHS] [Import]
最近のイギリスで、故ケネス・クラークよりも有名になった美術史家は?と問われたら、まずこのシスター・ウェンディの名前を思い浮かべる人が多いでしょう。90年代に精力的にテレビ出演や著作でヨーロッパ中を駆け回った彼女ですが、現在は修道女会には所属せず、カルメル会修道院の敷地内にある質素なトレーラーハウスで静かな日々を送っているそうです。BBCによる本シリーズは、彼女の名を英語圏に広く知らしめる大ヒット作となりました。古代エジプトの壁画に始まり、20世紀までの西洋絵画の歴史をビデオ5本に分けて駆け足でたどります。
シスター・ウェンディの最大の魅力、それはコメントの端々に現れる彼女の深い深い芸術への愛ではないでしょうか。巷では「美術評論家」なる方々や、美術史専門の学者さんなどが多数テレビや活字メディアに登場していますが、そのほとんどは作品の時代的背景、「××様式云々」といったジャンル分けの話、芸術家の伝記的エピソードなどを専門用語を駆使しつつ解説…というパターンを踏襲するばかり。「ご高説を垂れる」って感じで、勉強にはなるのでしょうが、はっきり言ってつまらないこと極まりなし、です。そうした専門家ばかりが台頭したために、我々のような一般人はすっかり芸術作品を「愛でる」という、情緒面からのアプローチを忘れてしまいました。
シスター・ウェンディのビデオに出会い、「そうだ!能書きなんかは放っておいて、まずは目の前の作品をじっくりと見つめ、そしてそれが語りかけてくる物語を自分なりに感じ取ることが大事なんだ!!!」と、久々に深く揺り動かされたものです。そう、だからStory of paintings…なのですよ。さりげないユーモアの中にも該博な知識、そして豊かな感受性とを秘めたシスター・ウェンディ。一度見たらきっと他のビデオや著書も集めたくなること請け合いです。
本ビデオシリーズの内容に興味をお持ちの方は、解説本が日本語でも出ていますので(残念ながら入手は難しくなっていますが)そちらをご覧になってはいかがでしょうか。
ゴーストリコン 完全日本語版
ミリタリーシュミレータの中でもかなりの名作だと思います。自分はレインボーシックスでトムクランシーシリーズ
を知りプレイし始めたのですが、このゴーストリコンはレインボーとは違い戦場が主に野外になっています。
歩いてると鳥のさえずりなんかが聞こえて一瞬のどかな感じがするのですが屋内と比べ物にならないほど広い戦場なので360度どこから襲われるかもしれないという緊迫感と恐怖感が本当にリアル。
地形の起伏や自然の障害物をうまく利用した色々な戦い方ができ、草むらの中から狙撃とかもう雰囲気出まくり。
その他部隊別にリアルタイムで指示を出し細かい戦略を練ったり、武器の種類も必要なものがきっちり揃っていて十分。
敵のAIもそこそこ賢い。拡張ソフトもあるのでとても長!く遊べる1本だと思います。気がつくといつの間にやらレインボーよりこっちにハマっています。
トム・クランシーシリーズ ゴーストリコン
このジャンルは好みが分かれる所だろうが、
アメリカ特殊部隊になりきれ、
「ブラックホークダウン」な気分に浸れるところは最高。確かにゲームに入る際のローディングが長めだし、
ゲーム中のコマンド表記の間違いは致命的だが、
マップ構成の良さと広さ、本物の緊張感、
武器による戦い方の違いなど、非常によく作られている。
特にかなりの遠距離から狙撃するスナイパーや
グレネード弾でドアを破り、
低い姿勢で建物内に突入するライフル兵など
雰囲気がそれっぽくていい。
FPSとはまた少し違ったこのジャンル、
「レインボーシックス」が少しでも好きなら気に入れると思う。