おしえて! もんじゅ君―これだけは知っておこう 原発と放射能
遅ればせながら、高速増殖炉の”もんじゅ君”を知ったのは、つい最近。
もんじゅ君は、自分自身の廃炉を願い、他の原発フレンズの早いご隠居を願ってます。
独特な口調の、けなげなもんじゅ君のツイッターのつぶやきを読んですぐ大ファンに。
全く”ゆるキャラ”なんか興味を持たない私でしたが、ネットの映像で、子供と遊ぶ着ぐるみのもんじゅ君を見たり、
ネットで聞ける”もんじゅ君音頭”が頭から離れなくなってしまったり、文才・画才があって、その上音楽も作っちゃう才能豊かでお茶目なもんじゅ君に夢中。
早速、もんじゅ君のご本、2冊ゲットしました。
もんじゅ君が本のはじめに、”脱原発な人も、原発の好きな人も、どっちでもないよって人も、みんながけんかみたいじゃなく、
(略)話し合いができるようになりますように”って言ってます。このもんじゅ君の姿勢、大好き。
もんじゅ君が、とてもわかりやすく、原発と放射能について教えてくれます。イラストも全部かわいい!!
新聞やラジオで何度聞いてもわからなかった、「総括原価方式」、「核燃料サイクル計画」、見せかけだけ安い原発のコストの仕組みとか、もんじゅ君の説明で
すっきり理解できました。
原発は二酸化炭素は出さなくても、事故が起こった時の放射能汚染、事故がおこらなくても
何万年もの管理が必要な放射性廃棄物が絶えず発生していくし、どう考えても、未来のエネルギーにはふさわしくないというのが、
よく理解できました。
もんじゅ君、すてきなご本をありがとう。もんじゅ君も、他の原発フレンズも早くハイロになれるよう、応援していくよ。
あきらめと無関心はダメだよね。
お子様から大人まで、おすすめです☆☆
動かない、動かせない「もんじゅ」―高速増殖炉は実用化できない
オールモノクロの93ページ。
一見すると社会の教科書のようですが、
『もんじゅ』の事を、
より客観的に知りたい人にはオススメです。
まず、高速増殖炉が、何であるかはもちろん、
それが実用するためには「ステップ」があって、
『もんじゅ』はまだ途中の段階なので、
実用には、まだ程遠いという事が分かります。
そして、これまでに起きた、
ナトリウム漏れ事故や、
中継装置の落下事故の記載されていますし、
その間に計画された改造のプラン内容も、
しっかりと書かれていました。
ただし、中継装置の落下事故に関しては、
現地の福井新聞と関西放送の解説が分かり易かったので、
それ以上のものが個人的には欲しかったです。
それは少々欲張りかもしれませんが…。
また、出版された日付を見ると、
つい最新の出来事として、2011年6月24日の、
中継装置の取り出しまでは書かれていません。
しかし、今のところ成功していると報じられているので、
それまでの問題点を知る分には問題ないと思います。
特に途中に入る挿絵などは、
当時の資料が載ってるものも多いので、
分かりやすいと思います。
世界の高速増殖炉に関しても、
例えば、1987年にイギリスで起きた、
PFRのギロチン破断事故など、
ニュースでは分かりにくかった所が、
ここでは図付きで解説しており、
大変勉強になりました。
ちなみに終盤では、
世界各国が、高速増殖炉の研究を、
次々に撤退している様子が書かれています。
これを見ると、
時代遅れの複雑な構造の欠陥炉を、
なぜ日本だけが固執して開発に踏み切るのか?
本当に疑問です。
福島の事故後も、
高速増殖炉を再稼動すると考えるならば、
少なくとも、ここに書かれている問題点は、
全てクリアする事が必須であると思いました。
したがって、
難解な専門書ではなく、
欲しい情報が書かれた実用書の類としては、
あまり『もんじゅ』に関する著書が少ない中で、
これは、とても頼れる1冊だと思いました。
不朽の傑作がここにまさしく‘不朽’たりえた.映像作品確立とは当然,ディアギレフのプロデュースした名作バレエの初演をまるごと追体験する手段が,現在及び未来に保障されたことを意味する.演奏・舞踊共にコンディションは抜群で,特に「ペトルシュカ」の趣味の良さは当時の大人気を決定的に裏付けてくれている.
さようなら、もんじゅ君---高速増殖炉がかたる原発のホントのおはなし
原発には反対だな、と思った時に原発に関する知識が
全く無かったので…本を読んで勉強しようと
検索していてこの本に出会いました。
他の本が見るからに難くて専門用語が多くて
私の緩い頭では用語と意味を一致させるのに
手間が掛かってしまって途中で断念してしまうんじゃないか?
という敷居の高さを感じさせる中、もんじゅくんの本は
表紙とタイトルの緩さ加減がこれなら大丈夫かもしれないと
思い、「おしえて!もんじゅ君」と共に購入しました。
届いた本の厚さが「おしえて!」に比べてかなり厚く
中の字も結構詰まっていたので、全部読めるかな?と
少し不安に思ったものの
最初の履歴書にど肝を抜かれ
中ももんじゅ君の語り口調で高速増殖炉の歴史が
物語の様に進んでいくので気が付いたら一気に読み切ってしまいました。
最新刊も現在読み進めていますが
個人的に一番スラスラ読めるのはこの本かな?と思います。
内容的にも全く知らない自分には分かり易かったです。
これから原発のあれこれを知りたい、でも難しいかな?と
モジモジしているビギナーさんには優しく諭してくれるので
良くも悪くも(個人的には危機感という意味で)身近に感じられると思います
「おしえて!」と「みんなの〜」も合わせて読むと
更に良いと思います。