兄貴、危機一髪!スペシャル・エディション(初回限定盤)(DVD付)
1stが「動」、2ndが「静」だとすると、今作は静と動の波状攻撃って感じ。シングルカットされた3曲目が飛びぬけて出来がいい代わり、全体的に質はやや落ちてしまったと言わざるをえないか。
叩きつけちまえ!って曲が元々、少年時代にスクールバス内で作られたというエピソードは面白い。
けど、それ以外にも箸休め的に短いインスト曲を挿入しているつくりになっているのは評価が分かれそう。
個人的には「今夜は夜更かし!」で歌っているとおり休憩なしで突っ走ってほしかったけど、こうして休みを入れることによってアルバムとしてのバランスがよくなったいう印象を持つ人もいるだろう。
アイ・ゲット・ウェット~パーティー・一直線!
「今を楽しもう」という、これまで何百人ものアーティストが発してきたありきたりなテーマを、ここまで堂々と力強く発信できる人がいただろうか?
何度も何度も繰り返される「WE WANT FUN!」という叫びが、聴き続けるほどに何だか崇高な言葉のように思えてくる。
世界には辛いことがたくさんある。命を捨ててしまいたくなるような不安や悲しみが山ほどある。それを全て認めた上での「今を楽しもう」というメッセージ。その思いがリスナーに届くまで、アンドリューは「PARTY HARD!」というシンプルなフレーズを、いつまでも繰り返す。ぶっ倒れて救急車に乗ろうが、鼻血が出ようが関係無い。
これはもっともっと高く評価されるべき。ファーストアルバムにしてすでに到達点みたいな大傑作。ちょっと聴いただけでは「ただ大騒ぎしているだけのアルバム」という評価を下されそうだけど違うぞ。
けど、アンドリューはこれを越える作品を作ることができるのかな?
2nd、3rdを聴いた時点では、まだこれを越えてはいないと感じた。
一挙両得~カヴァー+ベスト
2枚目に入っているカバー曲に痺れて購入。
カバーとは思えない仕上がりに納得の品でした。
1枚目のオリジナルはヘビーなので知らない方には聞きずらいかも?
自分は「何か聞いた事があるな…」と思っていたら、「Naeba Extream Jam」で掛かっていて、エアチェックした曲でした。
知っている人は知っているという感じです。
一発勝負~カヴァー・アルバム
日本ではおなじみの14曲が英語でロックな感じにカヴァーされたアルバム。
英語のロック調が合ってる曲と、合ってない曲と、あんまり変わってなくてそのままじゃん?って曲があるけど、だいたいにおいておもしろく仕上がっていると思う。
もともとロックっぽい曲はどっちかっていうとあんまり変化がなくておもしろくないんですが、GIROPPONとか羞恥心とか、もともとがちょっとバカっぽい歌の方がカヴァーされるとかえってかっこよくなっててすごくいいです。意外性が楽しい感じ。
元の14曲をよく知っている人ならネタとして楽しめるのではないかと思います。
何より歌っている本人がすごく楽しそうな感じでよかったです。聞いてて元気になれそうな気がしました。