4人はハーモニー(紙ジャケット仕様)
私とピピ&コットの出逢いは、私が高校生の時のことです。
覚えやすくて綺麗なメロディラインとハーモニーが印象的です。
日常的な何気ない風景や心情を歌いながら、その中に力強さや励ましを感じます。
陽気なお兄さん達とギターの上手なお姉さんが奏でるハーモニー。
楽器を持って一緒に歌いたくなるようなアルバムです。
50歳台以上の方には懐かしく、若い方にも新鮮な一枚ですよ。
女帝 わが名は則天武后
則天武后の評伝、と思って手にしたのだが、そこにあったのはまさしく物語の世界。
翻訳なのにこの文章の美しさはなんだろう?
静謐に裏打ちされた内省の中に、どうしようもない自分の「我」と「欲」が芽を出し、
やがて諦念がひたひたとおしよせてくるのを受け入れられない…。
そんな女性が、確かにいたのであろうと思わせられる。
超一級の小説!
豆はとってもすぐれもの (大研究!!「豆」のひみつがわかる本)
著者は熱帯有用植物研究家で、香辛料や野菜などの本も多数書いているひとです。豆にも、とても関心があるらしく、以前講演会を聞きに行ったら、「肉食が出来なくなったら、タンパク源として人類を救うのは豆だ」とも言っていました。
世界中の色々な豆が紹介されています。豆だけでなく、モヤシ、葉を食べるもの、莢を食べるもの、そして花を食べるもの、果肉を食べるものなど。大きさも1〜2mmの豆から小さなものから、豆は直径6cm程度だけれど、莢が1mを超える大きなモダマまで、すべてカラーで載っています。その代わり解説はほとんどないので、著者が他に出している「マメな豆の話―世界の豆食文化をたずねて」をみる必要があるけど、それの補完としてはとてもいい写真集。
南米に行ったときに仕入れてきたと言う、日本ではまだ写真入で紹介されていない加熱するとポップする豆や、アイスクリームのような豆、なんだか食べたくなりました。
で、3巻組で2巻3巻も読んだのですが、2、3巻は買わなくてもいいかな…という感じ。別に育て方知らなくてもいいし、料理はあまり豆の特長を生かしたものでは無かったです。でも1巻はお勧め〜!
子どもの本だけにしておくのはもったいないです。
マメな豆の話―世界の豆食文化をたずねて (平凡社新書)
よし子先生の本はどれをとってもおもしろい。
博学な知識と女性らしい経験とがミックスされていて感心してしまう。
環境と食はそこの文化と密接な関係がある。
単なる食材の話ではなく、旅好きな僕にとってはもうひとつのガイドブックとも言える。
いつもタメになる、そして、楽しめるおいしい一冊です。
熱帯アジア14か国の家庭料理―新版 日本で楽しむトロピカル料理
1993年発行なので、調理過程は全て短い文章、写真が少なく小さく美しくないなど、料理本としての体裁は古くさい!
ですが、フィリピン、インドネシア、マレーシア、カンボジア、ベトナム、ラオス、タイ、ビルマ、ネパール、インド、
スリランカ、ブータン、バングラディシュ、パキスタンと、アジア14カ国の代表的な家庭料理を、一つの国につき
10種類以上も紹介していて、今どきお目にかかれない、1冊で本当にお得感あふれる本なのです。
特に、日本では料理本が出ていないマイナーな国の料理が多数紹介されているのが素晴らしい!
家庭料理なのでそう複雑なものはないですし、日本でつくる場合の代用品の指南も的確。
料理をしない方でも、旅行が大好き!な方であれば、読んでいくうちに旅先で食べたアレコレの正体がわかって、なか
なか楽しめると思います。ああ、また食べに行きたい〜