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Best of フィギュアスケートの荒川静香選手がトリノオリンピックで使用して
一躍有名になったトゥーランドットを始め、
ヴィヴァルディの四季の現代風アレンジなど入っていて、
普段クラッシックを聴かない方こそに是非聴いていただきたい一枚です。
特にお奨めしたいのが5曲目のStorm。
四季の中でもとりわけ激しい『夏』をさらに大胆にアレンジしているこの曲は、
クラッシックの枠を超えた素晴らしいものだと思います。

ヒトは食べられて進化した 著者はヒトは狩りをする側ではなく、むしろ肉食動物に捕食される「狩られる人」として進化してきたという説を唱えている。
ヒトの祖先、アウストラロピテクスなどのいわゆる原人は狩猟を主な食物獲得の手段としていたと考えられてきたが、
実際にはその他の現生霊長類と同じように、ライオンやハイエナの祖先などの肉食動物によって捕食されていて、
食物連鎖の頂点などでは決してなかったということを、捕食された痕跡のあるヒト科の化石などから検証してゆく。
発達した脳や高い言語能力など人を人たらしめた進化も、肉食動物からの防衛能力として進化してきたもので、
人が大型の動物などを狩猟しはじめたのは、6〜8万年前からのこと。私たちの先祖であるヒト科が姿を現したのが今から700万年前とすると、ごくごく最近のことでしかない。

「ジョーズ」「アナコンダ」など人間が捕食される映画のようなショッキングな出来事が、先祖ヒト科にとってはごく日常の光景だったと想像すると、
とても恐ろしい日常のような気がするが、現在のように他の動物に捕食される脅威を感じることなど皆無なことのほうが特異な状況と言えるのかもしれない。

本書の最後に書かれている「最古のヒト科の物語」でその緊迫した日常がシュミレートされているが、
公園のベンチで何の不安もなく一時間でも二時間でも安全に(安全だなという意識すらしないが)昼寝ができる現在の私たちの生活と重ねてみることで、
あらためて恵まれた環境の時代に生まれてきたものだと思った。

いかにしてヒトが食べられていたかを想像させられてしまい、非常にスリリングに読める。
そしてヒトと自然や動物との関わりなど色々と考えさせられる本。

頭がいい人、悪い人の話し方 (PHP新書) こういう話し方、態度の人はこっけいだよ、という事例を集めている。体系的な整理ができているわけではなく、思いつくまま並べたように思える。事例の中に「根拠を言わずに決めつける」「ケチばかりつける」「少ない情報で決めつける」というのがあるが、この本の内容自身があてはまるのでは?と思ったりもした。

ただ、ナンシー関さんのようなひねりがあれば、一つのぼやき芸、おちょくり芸として成立するのかもしれない。


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