成りさがり ダイアモンド☆ユカイ激論集
一気に笑いながら読みました。
面白くって、笑いなしには読めませんでした。
商品紹介には、「渾身の・・」と書いてありますが、内容はライトでテンポよく、
スラスラっと読めました。
ユカイさんが『笑い』を狙っているのでなければ申し訳ないですが(笑)。
昔のカッコ良いユカイさんも好きでしたが、今の面白いユカイさんも好きです。
一部、完全に個人を特定した暴露的内容が濃い部分があるので、☆をひとつ減らしました。
ロスト・イン・トランスレーション [DVD]
ロンドンに住んで8年、イギリスのTVドキュメンタリーなどで紹介される日本といえば史実を無視した『南京大虐殺』『バターン死の行進』か勘違いと誇張の『ゲイシャ』『援助交際』という状況にはかなりウンザリさせられている。少なからぬ人々が日本と中国を混同しているのにも驚く。だから最初は『あんまり変なところばかり取り上げないでね』と祈るような気持ちで観たが、コッポラ女史の素直な日本観の表現には好感が持てた。
東京には12年住んでいたが、ここ十年あまり、数年前のたった数日の観光滞在をのぞいて完全に浦島太郎状態。トーキョー・モダンライフのサイケでPOPなノリには、半分懐かしさを覚えながら半分主人公たちと一緒に『目が点』になってしまった。同様に、ゴルフコースで富士山に向かって打つところや角隠し・白無垢姿の花嫁さんが花婿や両親らと歩いてゆく姿に代表される『日本の美しさ』にも、素直に感動して涙があふれそうになった。
主人公たちはこの奇妙でうつくしい異国体験と戸惑いを『愛する人』と共有したい、と願ったに違いないのだが、あいにく彼らはそれぞれの理由で忙しく、あっさりパスしてしまう。愛を見失った、というのではないけれど、なにか曖昧な部分でそれぞれのパートナーとのあいだにズレを感じた二人の主人公たちが、そのぽっかりあいた隙間にフィットするお互いを見出す。
「単なる知り合い以上不倫未満」という微妙な関係が、あらゆるものに両極端と曖昧さが交錯する日本という文化装置の中でなにかとても美しいものに熟成されてゆく・・・。
言葉と習慣の違いに途方にくれながらも無言の情愛のうつくしさ・せつなさを主人公たちに「なんとなく」感じさせるのに、「もののあはれ」が土地に沁み込んだ日本という国の空気が一役も二役も果たした、と思う。
外国にいて外国人として独りこの映画を観ながら、日本人として「日本人のように」考え感じている自分を再発見した。
ロスト・イン・トランスレーション
ジャケット可愛いし、おっユーミンもカバーかと軽い気持ちで買ったんですが、大正解。顔からは想像できないハスキーな歌声。ユーミンは彼女が好きな曲らしく、自然に後半で日本語が出ちゃったらしいですね。
仕事帰りに聞くと疲れが癒されるなぁ、Jazzに詳しくない人の入門としてもオススメします。
ロスト・イン・トランスレーション [DVD]
まずはビル・マーレーとスカーレット・ヨハンソンの演技に拍手。。。。。
で、「ゴット・ファーザー'3」での女優業、その後の監督業含め、ソフィア・コッポラなる才媛に対する嫉妬なのかとにかく賛否が分かれる。
('3での女優業も公開当時は散々酷評されましたが、今見ると、逆にその「大根役者」ぶりがストーリーに真実味を与えてます)
まあこの問題は時間が解決してくれるでしょう。
私が19歳で始めて上京したときも、まさに「ロスト・イン・トランスレーション」状態でした。
国内ですらそんなもんです。
ハイアットなる「租界」に入る二人が、未知の世界、トーキョーで「ロスト・イン・トランスレーション」状態なこともやむからぬことでしょう。
私はこの二人の出会いは「袖振り合うも多生の縁」くらいの感覚で見ています。
まさに未知の地での旅とはそういうもの。逆にメアドなんか交換してたら興ざめですし。
要するに深いこと考える必要もない映画、監督自身もそんなこと観客に求めてもいないと思います。
知らない土地で、思わぬ出会と心情の交流があって、そしてそれぞれの本拠へ帰っていく。誰にでも経験のある話。
それをソフィア流に淡々とスタイリッシュに描いた映画。
別に深く考えないでそれぞれの価値観と経験を重ねて楽しめばいいと思います。
そういう構造にあえて仕立てている作品でしょう。
ソフィア・ファイル SOFIA・FILE
ソフィアコッポラさんといえば、映画「ヴァージン・スーサイズ」と「ロスト・イン・トランスレーション」を監督したことで有名ですが、この本で監督以外の活動のお話も取り上げられていて、よりソフィアを身近に感じます!
普段の素顔のソフィアも垣間見えますよ♪
またゲストも多彩で、日本の友人からビルマーレイまで映画の裏話を披露してくれたり、何よりソフィアの写真がきれい!!
おしゃれ好きさんにも、うれしい内容です。
ソフィア、センス良すぎです☆