『探偵はBARにいる』公式調査報告書 探偵はYOUである (エンターブレインムック)
映画の場面だけでなく、キャストや製作者たちの写真とインタビューがふんだんに掲載され、大泉洋ファンや松田龍平ファン、原作者のファンや単なる映画好きにもそつなくまんべんなく受け入れられる絶好のガイドブックである。原作も映画も本当にローカルなつくりなので、こういう入門書的なファンブックは絶対にあった方がいい。
特に私は東直己のファンなので、インタビューと合わせて探偵シリーズや他の著作の紹介ページが新たなファンの獲得に役立つだろう。
ただ、ほとんどがカラーページとはいえ1,500円はちと高めである。映画のパンフレットに近い値段、1,000円以内で収まっていれば文句なし星五つ。
ザ・マジックアワー スタンダード・エディション [DVD]
三谷幸喜の映画作品のなかでは間違いなく最高傑作だろう。
冒頭から深津絵里が美しい。
佐藤浩二の活躍がすばらしく、映画っていいなと思える。
ビリー・ワイルダー好きの三谷らしい話である。
みんながハッピーになるから映画なんだ。
ナイフを舐めるくだりは本当に面白い。
シチュエーションコメディをやらせたら
この人の右に出る人はいない。
バトンタッチ
父から娘へ送るブライダルソングということですが、
息子を持つ母親としても、心にしみる曲です。
いまどき珍しく伴奏がとてもシンプルですが、
美しいハーモニーを引き立てていて、
軟らかいピアノの音色が綺麗です。
包み込むような歌声がとてもいいです。
はやぶさ/HAYABUSA デラックスBOX〔初回生産限定〕 [Blu-ray]
上映時間は140分。テンポもゆるいのだけれど、意外にダルさを感じない。詰め込み感も感じるにせよ、丁寧に、誠実に、描いているから、それが結果的に長くなった理由でしょう。
架空の人物(?)の竹内結子演じる水沢の目線で構成されているため、小難しい内容ながら分かり易い作品になっていると思います。ただ、プロジェクトXっぽい構成の方がもっと緊張感や緊迫感があって深く入り込めそうな気もします。フミリーも含めた一般的映画ファンが、どうやったらわかりやすく楽しめるかを解説してくれる。その存在が水沢だったのだと思いますし、箸休め的に笑いをさそう生瀬勝久のリストラ社員とかも。そのさじ加減で、悪くはなかったと思います。
実際、小惑星とは何か、イオンエンジンとは何か、地球の重力を利用した加速とは何かなどの説明が、素人の私にもよく分かりました。「はやぶさ」の製作過程の課題や困難が、どんなものだったかも。そして、文部科学省からの予算の獲得、打ち上げに当たっての地元漁協の説得などの苦労も分かります。
JAXA職員の多くは一流大学や大学院を出ている優秀な人ばかり。もっと楽に収入を得られるはずなのに、苦労をして苦労をして宇宙にこだわり頑張る。宇宙への憧れの夢を追い求め続ける愛すべき宇宙バカです。
彼ら“はやぶさ”のスタッフは、実に表情も生き生きしている。実在の人物を演じた西田敏行、高島政宏、鶴見辰吾を始め、他の出演者も本当に良かった。特に、佐野史郎は実際の川口淳一郎プロジェクトマネージャーにそっくり!!
“はやぶさ”は、7年の月日をかけ、さまざまなトラブルをみんなの力で乗り越えて、やっとやっと地球まで帰ってきた。そして最後は、満身創痍の自己を犠牲にして、人類に貴重なデータを届けてくれた。「ボロボロになりながら、よくもそこまでやってくれた...」そこに感情移入してしまいます。TVアニメ「アトム」のラストを思い出したりして...。