愛之助
今日本の歌舞伎界を背負って立つ若手花形歌舞伎役者さんの一人六代目片岡愛之助さんの写真集を購入しました。私的に歌舞伎役者片岡愛之助は常に気になる存在です。優しげで一本気のある関西の格好いい歌舞伎役者さんという感じがして大好きです。 写真集を見た感想は確かに舞台上の写真は少ないと思いますがその分普段の雰囲気が垣間見えるような写真が多いと思います。私は車を運転している所と某コーヒーショップでゆったりしている所が好きです。十一代目市川海老蔵が撮った写真もありますね。その写真の中でにっこり微笑んでいる愛之助さんも好きです。もし次の写真集があるならもっと歌舞伎俳優片岡愛之助の写真を増やしてくれたらと思います。この写真集を読んでもっと歌舞伎俳優六代目片岡愛之助のことが更に好きになりました。
歌舞伎名作撰 義経千本桜 渡海屋・大物浦 [DVD]
いつも艶のある2枚目を演じられる仁左さまですが今回の役は力強くでもカッコいい仁左さまが存分に出ています。
但し後半はいつも見ている仁左さまとあんまり違い過ぎてびっくりして一回しか見てません。
迫力が違い過ぎます、パッと見「誰?」と思ってしまったくらい(笑)
第29作 男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋 HDリマスター版 [DVD]
この第29作は、シリーズの中でも好きな作品の一つ。それはどこからくるのか、と考えると、いしだあゆみの憂いをおびた大人の女性の雰囲気と、それ以上に加納作次郎役の片岡仁左衛門の存在感ではないかと思う。
寅さんに恋愛感情を持ったマドンナは何人かいたが、今回のかがりさんのように、大人の雰囲気で尚且つ積極的だったマドンナはいなかったのではないか? 松坂慶子のおふみさん(浪速の恋の物語)も比較的積極的だったが、どこかカラッとしていたように思う。それに対して今回は「あじさいの恋」、梅雨時のあじさいのようなしっとりした雰囲気が印象的で、シリーズの中では異色だと思う。
それに対して片岡仁左衛門が対照的にカラッとした演技を見せ、このあたりでバランスが取れているのではないだろうか? いわゆる「寅さんとインテリ」の構図だが、その中でも片岡仁左衛門はいかにもさばけて、時に厳しくかがりさんを叱ったり…メリハリが効いていて実に観ていて爽快感を感じる。志村喬も宇野重吉も(あるいは嵐寛十郎の殿様も)良かったが、また違った味わいがある。
さらに、映画の中の風景もまた素晴らしい。京都の風情のある風景も良いし、ラストの彦根城も良い。だが、それにも増して丹後・伊根町の風景が素晴らしい。どこかひなびて海と渾然と一体となったような町。郷愁をそそる美しい風景だった。
柄本明も含めて、異なる個性を持った俳優がぶつかりあい、それぞれを引き立てあって魅力が倍増した素晴らしい映画だと思う。
歌舞伎界の家系・役者 梨園のひみつ (Book of dreams)
歌舞伎役者の系譜は襲名披露の時、どういう順番に「出世魚」するんだ?といまいち飲み込めていなかったのですが、この本にはそういった「家」の系図がわかりやすく書かれていてよいです。
現在活躍している、若手と有名な役者さんについてプロフィール得意な演目など紹介されています。コンパクトにまとめられていて初心者は重宝するでしょう。
ただ残念なのは、あきらかに女性向けの本の作り。表紙紙が桜色では男性は手を出しづらいのでは?内容も女性を意識して書かれている傾向にあります。
ただ、歌舞伎座(私はいつも一幕見)のお客さんを見ると圧倒的にマダムが多いんですね。「成駒屋!」と声をかける芸に厳しいおじさん達が3階席や一幕見には多いですけれど。
男性のファン層をつくるような、こういったてごろな解説本があるといいですね。だから星4つ。
とりあえず、女の子がこの本をもって、彼氏をさそってデートなどいかがでしょうか。