シベリウス:ヴァイオリン協奏曲ニ短調Op.47/ファリャ:交響的印象「スペインの庭の夜」 他 [DVD]
1曲目のシベリウスはヴェンゲローフの美音がたっぷり楽しめます。バレンボイム指揮のシカゴ交響楽団も好サポート。ソリストがどちらかというと女性とも男性とも言えるまあ中性的なのに対し、オケは筋肉質の男性そのもの。好対照な組み合わせで面白いですね。この楽団のファンも満足でしょう。ただし首席ホルンのクレヴェンジャー氏は出てませんのでいささか残念か。それとすごいのがアンコールのヴェンゲローフの超絶技巧!実力世界一の定評も納得。ファリャは可というところか。前半だけで元が取れる感じ。それと、会場は他のレビューアーの方が書いておられたシカゴの本拠地ホールではなく、ケルンのコンサートホルです。
カルメン幻想曲~スーパー・ヴァイオリンの名技
ヴェンゲーロフの天才的な超絶技巧の数々と情熱的な演奏には圧倒されました!
単に技術が優れてるというだけでなく、魂を奪われてしまうような不思議な魅力があるのです。
他の演奏家のCDと聴き比べてみると、少し早めの演奏が彼のテクニックを際立たせてると思います。
これが本当に17歳の演奏!?と驚くばかり....
選曲も非常に良く、ズービン・メータ指揮のイスラエル・フィルの迫力ある演奏も素晴らしいです。
この内容でこの値段は安過ぎると思いました。
ヴェンゲーロフの奇跡 百年にひとりのヴァイオリニスト
読み始めると止まらない・・・何度も何度も読み返しています。
以前CDを買ったときに、入っていたカードにも子供時代のことが書いてあったことがありましたが、
あの時感じた切なさをずーっと感じてしまいました。
と言っても可哀想だと思ったわけではないのです。
彼は幸せだと同時に何か足りないのでは・・それは何なのか。
何かを得るためには何かをなくさなければいけないのか?と考えさせられました。
チャイコフスキー&グラズノフ:ヴァイオリン協奏曲
20歳を少し越えたぐらいの、若々しいヴェンゲーロフのヴァイオリンが爽快感バツグンで気持ち良い!「百年に一人の才能」と評価されるぐらいだから、ヴァイオリンの技巧は非の打ち所がないぐらいに完璧! あまりに易々と難易度の高い技巧をこなすために、表現力が外面的で派手なヴァイオリン演奏になりがちだと評価されることも多かったが、ここまで見事なヴァイオリン演奏を聴かされると、そんな評価は些細なことに思えてしまう。チャイコフスキーでは、ヴェンゲーロフの躍動感に満ちた技巧と明るい冴えた表現力が聴ける。彼の若々しい推進力に満ちたヴァイオリン演奏はパワフルで、魅力的だ!グラズノフでは、彼のメランコリックな表現も聴ける。期待の若手ヴァイオリニストだったが、2008年に肩を壊して演奏活動休止。期待の大器だっただけに、これから彼のヴァイオリンが聴けなくなるのは淋しかったが怪我なら仕方がないと諦めていたが、2011年にヴァイオリンの演奏活動を再開!今後はヴァイオリン演奏と指揮活動を続けていくらしい。ヴェンゲーロフの今後の演奏、録音活動に 期待したい!