Cats
トミー・フラナガン (Tommy Flanagan 1930年3月16日〜2001年11月16日) は、アメリカ合衆国ミシガン州デトロイト生まれのジャズ・ピアニスト。リーダー作も魅力があるが、特にサイドに付いたアルバムに優れた演奏がある。例えばロリンズのサキコロ、コルトレーンのジャイアント・ステップ、ベニー・ゴルソンのブルースエット、ウェスのインクレディブル、ケニー・バレルのイントロなど。演奏は極めて自己顕示の少ない緻密で確かな技術が定評である。また共演者と対立しない温厚な性格も温かな音となり大きな特徴といえる。アルバムは1957年の録音で何とも豪華な共演者が勢ぞろい、優しく温かい陽だまりの様な演奏にリラックスする。ジャズ喫茶全盛の頃、このピンクの猫のジャケットはよくかかった。激しいバップやフリーの合間にこれがかかると緊張感から開放され和んだ思い出がある。猫はジャズマンのことをキャットと呼ぶのでこういうデザインになったとされる。
(青木高見)
NHK「美の壺」ブルーノート・コレクション
「美の壷」の番組もさる事ながら、バックに流れるジャズに興味を持ったのが姉です。ジャズ鑑賞歴4年目の自分としては、とても嬉しいトピックでした。なかなか、初心者が聞くにふさわしく、ずっと所有していたいコンピは少ないので、そういう意味では、思い出の保存版という気がします。ただ次回は、Blue Noteだけに固執するのでなく、もう少し新しいもの等も取り入れて行くと面白いと思います。
ワン・ナイト・ウィズ・ブルーノート [DVD]
1985年2月にNewYorkのTownHallにて開催された、BlueNote復活コンサートの再構成版がDVDで発売された。ハービー・ハンコック、トニー・ウィリアムス、アート・ブレーキ-等、超豪華と言ってよいメンバーが集まり、素晴らしい演奏を繰り広げた。この模様は1985年には印象的な薬瓶のジャケットの4枚組みのLD/Video/CDで発売されており、記憶に残している方もいらっしゃると思われる。今回は、曲間にアナウンスが入るドキュメンタリー方式で構成されており、好みが分かれるかも知れない。当時の4枚のLDに含まれていない曲も含まれているため、購入の価値はある。
個人的にはスタンリー・ジョーダンが懐かしく、最近ギターに凝り始めた息子を呼んで一緒に見たりした。1曲のみであったが、「When You Wish upon a Star」も加えて欲しかった。
また、当時のコンサートの記録を見るとまだメディアで公開されていない曲が沢山ある様である。
いつか、「完全版(?)One night with Blue Note」がDVDでリリースされる事を期待したい。
ワン・ナイト・ウィズ・ブルーノート [DVD]
1985年新生ブルーノート誕生記念として2月22日に行われたコンサートを収録したもので、当時は4枚のアルバムと2本のVHSテープが発売されたが、これは、そのVHSに4曲追加され、全14曲120分楽しめるというお得なDVDです。登場するアーチストは、黄金時代に活躍した、アート・ブレイキー、フレディ・ハバード、ジミー・スミス(先日惜しくも亡くなってしまいましたね)、ハービー・ハンコック始め、スタンリー・ジョーダンなどの若いアーチストまで総勢28名が有名曲をこれでもかという位披露してくれます。トリは、セシル・テイラーのソロ・ピアノによる「ポントス・カンタドス」で締めくくりますが、この演奏はセシル・テイラーらしく、凄い演奏です。彼の映像は、他では殆ど見られないので、貴重です。ジャズファンなら必携です。
Midnight Blue
ブルースギター好きの人にお勧め。このアルバムでブルーノートスケールの美しく格好いいメロディラインを聴いてみてはいかかがでしょうか?弾けそで弾けないバレルのフレーズ。とにかく格好いいアルバムです。このアルバムでジャズギターの扉を開けてペンタトニックスケールからブルーノートスケールへとギターの腕をあげよう。ジャズギター入門に最適な一枚だと思います。