ベッリーニ オペラアリア名曲集 ソプラノ 改訂版 フランコマウリッリ編 (ヴァリエーション・カデンツ付き)
Belliniのオペラアリア集です。
Belliniをやっていく方ならば、一つ一つのスコアを買うよりもこちらが断然便利です。
曲によっては、バリエーションとカデンツも記載されています。
収録曲は下記となります。
Dopo l'oscuro nembo (暗雲の後に)
Lo sognai ferito esangue (傷つき、血まみれの彼を夢見た)
Col sorriso d'innocenza (無邪気なほほえみと)
Miei fidi amici (私の信頼する友達よ)
Sventurato il cor che fida (愛のほほえみを信頼する心は)
Ciel pietoso (慈悲深い天よ)
Amo, e amata io sono (私は愛し、愛された)
Oh! quante volte, oh! quante (ああ、幾度か)
Morte io non temo (私は死を恐れたりしない)
Ah! non credea mirarti (ああ、信じられない)
Casta Diva (清き女神よ)
Ah! se un'urna e a me concessa (もしも私に墓があるとしたら)
Qui la voce sua soave (あなたの優しい声が)
Son Vergin vezzosa (私は美しい乙女)
ただ、この楽譜は他の楽譜と比べても微妙に大きいので、
☆を4つにしました。
ベルリーニ:歌劇「ノルマ」全曲
本作品の決定版。カラス、コレッリ、ルートヴィッヒというどうみても収まりの悪い「名歌手」の組み合わせに少し驚くが、セラフィンは、ここでは、非常に大きなスケールと奥行きを発揮して、個性豊かな、豊かすぎる歌手を自身の世界へと調和させている。といっても、カラヤンのような「統率」ではなく、「調和」だ。一方、たっぷりと歌手に歌わせる名匠ぶりは健在。カラスは往年の美声がないといわれるが、私は、本来コロラトゥーラでリリコレッジェーロに近い彼女の声は容貌とは異なり「可愛らしすぎる」ので、ベルカントオペラのノルマは少し重すぎると思っていた。ここでは見事に年齢を重ねた貫禄が生きていて、カラス最後の「声の華」を咲かせる。圧巻は、ルートヴッヒとの重唱で、女声重唱の「名唱中の名唱」と思う。知情意揃った行届いた歌唱は言うことがない。ポリオーネのコレッリは、見事な歌唱だが、やはりベルカントオペラは、彼の任ではない。ややヴィヴラートの掛かったロブストな声は明らかに異質。スピード感のある高音とパッショネートな独創的なスタイルは、ヴェルディ中期以降のイタリアオペラの必需品だが、ここではやはり収まりが悪いのは否めない。ライヴ版でデル・モナコがカラスと競演したものもあるが、やはり場違いだと思う。スティファノかパヴァロティかベルゴンツィのようなベルカントテナーが要ると思う。
la callas... toujours / PARIS 1958 [DVD]
動く映像でマリア・カラスが見ることができるなんて、すごいことだと思う。彼女の現役時代を知らなくても映像がそれを残してくれるから。
特にトスカの第二幕はすごい!!ラスト近く、「トスカ、とうとうわしの物だ」 「これがトスカのキスよ!」のくだりは目が釘付けになる。それだけでなく、苦しみのた打ち回るゴッビのスカルピアやトスカの「死ね!死ね!」の声も本当に大迫力。古い映像ではあるけれど、全然そんな事問題にならない。カラスファンならずともぜひ見て欲しい。彼女の歌っているところを記録した映像は本当に少ないことが何よりも惜しい。もし、カラスが後20年遅く生まれていたら、もっと多くの作品が映像で残っただろうと思う。
フィリッパ・ジョルダーノ
彼女の声を初めて聴いたのは2000年の初め頃
やわらかなバラの花弁に唇を寄せた様な
柔らかな感触に心が酔う瞬間を味わったのを今でも忘れられない。
しなやかさ、たおやかさ、はかなげ、官能的
どれほどの言葉を添えるより、一度耳にしてほしい。
深く瞳を閉じる瞬間が貴方にも訪れるでしょう