錯覚の科学
マスコミがレアケースに飛びつくのは世の常だが、統計的に
(実験的に)否定されていることをしつこく報道し続けること
への懸念を本書でも論じている。
参考文献も多く370ページの大著だが、飽きることなく読めた。
心理学〜科学的読み物としても面白かったです。
運転中のケータイがなぜ危ないか、見る意思が無いとあっても
見えない事など、仕事ではリスクマネジメント研修のネタにも
使いたいと思える内容でした。
ビューティフル・マインド [DVD]
この作品の内容(ストーリー)を全く知らない方へお勧めします。
細かい内容に触れたレビューはネタバレで面白みが半減してしまいます!
ですので、あえて内容には触れません。
私は昔、この作品を飛行機の中で見ました。帰国後DVDを探した時には
生産完了となっていて、オークションにて高額で買い求めたものです。
再販を歓迎するとともに、ご覧になられていない方で興味をお持ちなら、
是非ともお勧めしたい1枚です。
出来れば事前にあらずじを詮索せず、画面の中で繰り広げられる2つの世界を
お楽しみになられることをお勧めいたします。
ノーベル賞110年の全記録―日本の受賞科学者全15人を完全紹介 (ニュートンムック Newton別冊)
物理学賞、化学賞、医学生理学賞の3つのノーベル賞について、一冊にまとめた本。主に、以下の4つの柱になっている。
・ノーベル賞の歩み
・110年間における542人(重複受賞も加えるとのべ545人)の受賞者とその業績の一覧紹介
・日本人受賞者15人中12人のインタビュー(除く、湯川、朝永、福井)
・2011年の有力候補と受賞者の予想
個人的に一番面白く読めたのは、2011年の有力候補について。日本人も含めて108人の名前が挙がっている。また、ノーベル賞の物語では、一家で5個のノーベル賞を獲得したキュリー家や、受賞に疑問を持たれた人たち、女性・夫婦・親子の受賞者一覧、最年少・最高齢受賞者一覧などが載っている。また、国籍別受賞者の推移を見ると1950年以降、アメリカが突出していることがわかる。
インタビューは、過去に雑誌Newtonに掲載されたもの。読まれたことが無い人にとっては大変興味深い内容だが、既に他のニュートン別冊で何度か使いまわされているものもある。そのような点も考えると、内容はいいけれど、価格設定がちょっとお高い気がする。
2000年以降、日本人受賞者が増えている。2011年以降もさらに新たな日本人受賞者が増え、出版社が短期間で改訂版を出さなくてはならなくなるような事態になることを祈りたい。