イザベルと天使
かわいらしくてほのぼのとした表紙に惹かれ購入し、
こないだのバレンタインに彼にプレゼントしました。
内容を詳しく知らないままのプレゼントだったのですが、
後でこんなに心があったまる本だと知り、贈ってよかったと
つくづく思いました。
彼もすっごく喜んでくれました。
この天使が気持ちを伝えてくれたんだと思います。
今一番好きな絵本です。
J.S.バッハ: 無伴奏ソナタ&パルティータ集 VOL.2 (J.S.Bach : Sonatas & Partitas BWV 1001-1003 / Isabelle Faust) [輸入盤]
バッハというと堅牢な深い旋律が、人間存在の奥底に響くような演奏を持って名演奏としてきたようですが、
これは非常に現代的、軽さ、しなやかさといった音のポエジーを奏でつつ、やはりバッハの深さ崇高さを楽しむことができる。まさに一度聴いたら忘れられない、21世紀のバッハなのでしょう。
カミーユ・クローデル [DVD]
本作を芸術作品に成らしめているのは何といっても女優イザベル・アジャーニだと思います。『アデルの恋の物語』の彼女といい、一途な愛を演じたら天下一品です。美と醜、貴と俗など両極端を自然に演じるのも彼女の素晴らしいところです。彼女の演技が物語に実話以上のリアリティを与えているように感じます。もしかしたらカミーユ・クローデルはイザベル・アジャーニとよく似た女性だったのかも知れません。
世間的には成功していても、芸術家としての才能や実力は枯渇してしまったロダン。運命の女神は若き日のカミーユと妻子持ちのロダンを師弟として引き合わせます。カミーユはその美貌・献身的な態度ゆえ、ロダンに愛されます。公私を共に生活する中で、師弟の関係を超えてロダンの子を産み育てます。しかし、ロダンの気まぐれに振り回される度に精神が不安定になり心を病んでいきます。最終的には精神病院で監禁生活を送ることになります。これが実話だからやるせません。
カミーユの弟ポールの「才能は姉を不幸にしただけだった」という言葉が印象に残ります。才能と幸せは同値ではないこと、才能が必ずしもその人を幸せにしないことを考えさせてくれる作品です。クローネンバーグの「デッドゾーン」を連想してしまいます。お勧めですが、1つ疑問があります。最近は名作が相次いでリマスターで発売されていますが、本作ではなぜリマスターされないのでしょう。IVCのHPでもリマスターの文字を見つけることができませんでした。名作だけに少しでも美しい映像で鑑賞したいものです。