The Ragamuffin Gospel: Good News for the Bedraggled, Beat-Up, and Burnt Out
神の愛と恵みに関して語らしたら、ブレナン・マニングは、恐らく今世紀最高の人物の一人だろう。スタンフォード(だとおもったが)大学で神学を教えたほどの教養の高さと、アルコール依存症にまで落ちぶれた所から神の無条件の恵みによって立ち上がった自らの神との深い交わりが彼のメッセージを類まれなものにしている。
本書はマニングの代表作といえる作品である。1990年の出版以来、本書を読んで神の恵みの「広さ、長さ、高さ、深さがどれほどであるかを理解する力を持つように」なった多くの人々によってさまざまな事業を生み出されてきた。そのテーマは八つの曲を生み出し、故リッチ・マリンズはラガマフィン・バンドを結成し、マイケル・W・スミスは作曲し、「ラガマフィンの祈り」が出版され、四つの絵画が描かれ、三つの本屋ができ、ラガマフィンの名をつけたいくつかの詩が作られた。カトリック信者だけでなく、マックス・ルケード、フィリップ・ヤンシー、ユージーン・ピーターソンといった思慮深い福音派の人々から絶大な支持を得ている。
本書はクリスチャンであっても信仰生活に苦しみを覚えている人々、クリスチャンではないが、聖書が教える神はいったいどんな方なのかを知りたいと願っている人々にとって最高の手引書である。私は数多くのキリスト教や聖書関連の本を読んできたが、その中のトップテンを揚げよといわれたら、間違いなくこの本はその上位を占めるだろう。
関東ラガマフィン
自分は30そこそこなのでジャパニーズレゲエシーンの黎明期を知りません。でもこれは自分の体験できてない部分を詳細に記しているので、現在のシーンがどんなふうに成り立っているのかを知ることができました。証言者の発言を元に構成しているのでリアルなのがいいですね。
関東(特に東京や横浜)に限定されてはいますが、大阪や名古屋のアーティストも出てきますし、関東以外のシーンを知るにも良いとっかかりになると思います。
読み応えあります!
ソロギターのしらべ CD付
このシリーズの全てはこの曲から始まった様です。広く知られた名曲を原曲の雰囲気を大事にしてなおかつ弾きやすさも考慮して、というこのシリーズのポリシーを見事に体現していて、聴いても弾いても非常に良いアレンジです。まずはこれから取りかかった、という人は多いでしょうね。
シリーズの一冊目ということで、とりあえずこの本を手に取って見た、という人も多いかと思いますが、基本的にはこのシリーズのどれを最初に買っても大丈夫です。楽譜を眺めてみて、気に入った楽曲があったらそれを買う、というのがいいのですが、オンラインじゃ楽譜の立ち読みは無理ですよねえ。もっとも、CDを聴けば弾きたくなっちゃう曲が何曲も出来ちゃうのは間違いないのですけどね。
しかし、付録のお手本というレベルを超えてるCDに収められた優れた楽曲の数々を、ギター弾きにだけに独占させておくのは余りにももったいない、と思いませんか?「南澤大介ソロ・ギター選集」でも作ってAmazon独占販売とでもして、広く音楽好きの方々に聴いてもらおう、というのはどうですか?>リットーミュージックさん
Ragamuffin's Fool
72年発表の3rd。前作に引き続きマイケル・ジャイルズ(dr)、そしてレース・マククレオド(dr) をサポートに迎えて製作された作品。再びナイス時代の7.を取り上げたのも話題だが、前作では見られなかったブライアン・チャットンと他のメンバーとの共作曲が先の曲を除いては9曲中8曲までに登場しており、更にバンド色が強まっている。
1.はピアノ+リズム隊をベースにしたオールド・タイミーなポップ・チューンで、ほぼスタックリッジのスタイルを踏襲したかのような佳曲。親しみやすい歌メロに華麗なフレーズを決める間奏のピアノ(バックにはメロトロン!)など聞きどころ多数だが、何げにベースのフレーズが耳に残るなど各メンバーの個性が上手く融合されている。この曲は間違いなくグループとしては代表曲の一つだろう。2.もピアノ+メロトロンを中心としたバラード・タイプの曲で、メロディにはトラッド〜プログレ的な臭いが強い印象。ヴォーカルのスタイルもあってかバークレイ・ジェイムス・ハーヴェストに近い雰囲気もあり。3.はアコギ+エレピによるプログレ/フォーク曲。泣きのメロディのAメロから長閑で愉快なBメロへの絶妙な展開が素晴らしく、曲を非常に豊かなものにしている。4.は美しいピアノのアルペジオとヴォーカル・ハーモニーを駆使した佳曲で、前作までの彼らからは想像も付かない佳曲。
前作までの彼らとはまた曲/演奏共に更にスケール・アップしている。アルバムを発表するごとにここまで飛躍するグループも稀だが、とにかく本作は素晴らしい。楽曲はスタックリッジあたりに通じる田園ポップにプログレ的なエッセンスを絶妙なバランスで投入した感じで、演奏面では特にピアノが聞き物。そのピアノは大半の楽曲で使用されているが、結局のところ作曲者がブライアンを中心にしたものに変化したことが大きいのだろう。彼らの音楽にどういうイメージを持っていようとも英国ポップ/ロック好きなら本作だけは絶対に押さえるべき。それくらいの名盤。