BUYUDEN 2 (少年サンデーコミックス)
星は2.5。
良くも悪くも、この作家さんは作風が変わらなくてそれが今回うまく作用しているとは言いがたく、逆に少々鼻に付く。
特にキャラの性格づけは好感が持てなくもないのだが、とにかく台詞が、小学生が確実に吐きそうにないボキャブラリーの数々でつらい。
せめて中学生高学年くらいであれば、まだ許せるし台詞自体は、ウィットに富んでいてなかなか愉快なのだが、小学生であるがゆえに常に違和感がつきまとう。
年齢設定をなぜ小学生にしたのか、はなはだ疑問。
また前作のように大河ドラマ的にするつもりなのかどうかわからないが、前作でも感じた違和感をまた感じるはめになるとは。
どうでもいいといえばどうでもいいことかもしれないが、この違和感を払拭するほどの盛り上がる展開もないので、今のところ微妙だと言わざるをえない。
今回新キャラが数名登場したが、今のところほとんど魅力を感じられない。キャラでも引っ張れないのであればこの先ちょっと厳しいかも。
良かったのは掴みだけ。それ以降は早くもだらけている。ただ、ダラダラと青年→大人になるまで続けようという気ならとんだ期待はずれだ。
こちらの目の覚めるような展開が欲しい。
BUYUDEN 1 (少年サンデーコミックス)
主人公・武勇の第一話での性格最低ぶりに逆に笑ってしまいました。
満田先生の描く主人公は作品を重ねるごとに性格が悪くなっていきますね(笑。
裏を返せば、それだけ成長が楽しみという事。
上辺のカッコよさに終始ししていた武勇がメッキが剥がれ自分と向き合っていく展開は
さすがサンデースポコン漫画の第一人者といった話の運び方です。
まだまだ女の子の後を追っかけているだけなのですが、
いきなりボクシングに真剣になってしまわない辺りも逆にリアル。
マガジンのボクシング漫画がマンネリの袋小路に陥ってしまっているので
こちらの方が期待できます。
MAJOR ワールドシリーズ編 ~夢の瞬間へ~ 特別版+メッセージ [DVD]
本当に面白かった。
最後の最後まで手に汗握る熱い展開に、70分があっという間に過ぎ
ていきました。
これでメジャーも終わりかと思うと少し寂しい気持になります。
商品に関してですが。
コミック最終巻に付いていたOVAも収録されており、さらに声優陣達の
オーディオコメンタリーなどもあって価格的にかなり大ボリューム
でお得感があったと思います。
BUYUDEN 5 (少年サンデーコミックス)
小学生編完結。
評判の悪い作品ですが私は大好きでした。
五冊の単行本は私のショベルキスを受けてボロボロです。薄い本が有ればこんな事には・・。
改めて小学生編を読み返してみるとこの漫画に登場する子供達には子供らしい無邪気さが足り無かったと思います。
・・・萌花ちゃん、今まで有難う。お世話になりました。ダイエット頑張ってね。私は「楽園」に帰ります。ブ-----ン・・・・
劇場版「MAJOR(メジャー) 友情の一球(ウイニングショット)」 [DVD]
横浜リトル戦で肩を痛め、謹慎中の吾郎。それなのに次の試合に向けて公園でピッチング練習しているところを茂野に見つかり、ブン殴られた吾郎(原作リトル編後半)。殴るくらいに心配してくれる茂野ってイイ男だよ! 当時はそう感じた。けれど、福岡で試合中に肩を壊し吾郎の選手生命は終わる…。『博多の豪腕茂野くん、無念のリタイヤ』という記事を見てショックを受けていた寿くん。
当時サンデーで読んでいた私は、「はー、また吾郎ムチャしたのかよ…。あんなに怪我に注意していながら、何で肩ぶっ壊したんだよ…。博多で何が起きたんだよ…」と気になってたまらなかった。
しかし、今作を見て納得した。吾郎は、博多に行ってもやはり吾郎だったのだ。チームメイトを熱く鼓舞し、彼らと一緒に目の前の試合に勝利することだけを考えている永遠の野球少年。怪我をしても、仲間のために無茶をし、自己犠牲を払ってもチームメイトとの約束を果たそうとする。ずーっとそうなんです、吾郎くんは。リトルでも、三船中でも、聖秀高でも、ずっと吾郎はこのスタンスなのです。そして今連載中のメジャー編でもそうなのです。
だから、今作の福岡編は、「ああ、やっぱり吾郎はどこへ行っても、あの熱い吾郎だったのだなあ」と、彼の一貫した生き様を改めて納得させられる、原作とも極めて整合性のとれた傑作だったように思います。