ドーン・オブ・ザ・デッド ディレクターズ・カット [DVD]
脚本と演出に才能がある。ゾンビ映画と言ってあなどれない。
ロメロのオリジナルは一応横においておいて、この映画自体は
意外とよくできて、スリルとスピード感は上出来で、おもしろかったです。
中途半端な社会批判や文明批判、「さまようゾンビ」の哀愁には
触れないで、とにかく、ゾンビから逃げたい生き残った人々が
さまざまなアイデアでショッピングモールから逃げるさまを正攻法で
描いて、「次はどうなるんだろう」と、かなりおもしろい。
冒頭からいきなり、幸福な家族、夫婦に、ゾンビ化した娘が襲い掛かる。
そして、夫もゾンビ化して、主人公の女性は、クルマで住宅街から逃げ延びる
のですが、そのシーケンスが、カメラワークの巧みと、緻密な絵構成で
かなり怖く緊迫感は圧巻。
モールの向こうの銃器店の屋上に一人取り残された男との看板を使った
会話も、後半の惨劇と悲劇につながり、ストーリーとしてよくできてる。
モールに閉じ込められてからさまざまな出会いがあって、仲間が
どんどんゾンビになって・・はお約束ですが、バスで脱出するシーケンス
は、アニメっぽくて、これが結構、斬新な絵姿。
ラストはお決まりで、この話に逃げ場はないのですが、それにしても
ゾンビ、死んでから即ゾンビ化するし、俊敏で俊足。これは怖いぞ!
Dawn of the Dead
ジョージ・A・ロメロの傑作ホラー映画、「ゾンビ(Dawn of the dead)」の北米公開版サウンドトラックです。貴重な音源が公開から長い時間経ってから発売された事は素晴らしい。ファンは皆、涙を流して喜んだでしょうね。
映画「ゾンビ」北米公開版ではアルジェント版と同じくゴブリンが数曲使われていますが、この北米公開版サントラにゴブリンは入っていません。収められている曲は「ドーン・・・ドーン・・・ドーン・・・」といった単調な音が繰り返されるような曲が中心です。ゴブリンのような激しく迫り来る恐怖ではなく、深層心理に響くように深く静かに不安感を煽るようなサウンドです。。
そんな中で一際異質に感じるのが、北米公開版のエンディング等で流れる「パラッパッパ、パラッパッパ、パラッパパラパラパッパッパ」という明るい曲や、スーパーの店内で流れていた曲を繋げたメドレーなど。暗い曲と明るい曲の対比が面白い構成です。
北米公開版サウンドトラックとはいえ、前述のように北米公開版で使われていたゴブリンの曲が収録されていませんので、ゴブリンのアルジェント版と2枚併せて聞く事をお勧めします。
ドーン・オブ・ザ・デッド ディレクターズ・カット プレミアム・エディション [DVD]
以下の人は、買わない方がいいでしょう。当てはまらない人なら、買いです。損はないでしょう。
1ロメロのゾンビシリーズ以外のゾンビ映画は面白くない。
2内臓描写や人食い描写がないゾンビ映画はつまらない。
3バタリアンを見たが、笑えなかった。
428日後…は見る価値のない映画だと思う。
5リメイク映画で面白い作品と思った作品はない。
6子供が産まれたばかり。
ビートナッツ(紙ジャケット仕様)
BEATNUTS(=ビート馬鹿、因みにマイクG命名らしい…)1st。俗称ストリートレベル。
ビートナッツ特有のオリジナルなファンクはこの頃から既に完成しています。この特有の土臭さは好き好きですが、ハマったら最後、虜です。ドープです。
音質の向上があったりで最近のビートナッツは好きになれませんが、音程のずれているような一風変わったトラックはこの頃からずっと一貫しています。
オモシロイですよ。因みにジャズ・ヒップホップらしさをビートナッツに求める方はチ・アリのアルバムがベター。
遊星からの物体X ファーストコンタクト (竹書房文庫)
映画の小説化作品としては、可もなく不可もなし、というところです。ただし、映画の方が、登場人物が多くて、把握しきれなかったというときに、映画鑑賞後に読めば、理解がすすむでしょう。
エピローグはなるほど、そうきたか、というところです。