負け犬の遠吠え
ベストセラーだから読んでみよう、と気軽に手にして、ついつい一気に読み終えてしまいました。
「それを、そこまで、そう言いきってしまいますか。それを言っちゃぁオシマイよ。あっ、うわっ、言っちゃったね。・・・オモシロイ!」と、笑えます。
「王道的な人生の指南書」や「孤独な心の癒し」もしくは「救い」を求める、心底真面目な方にはチョッピリ、毒。
人間観察の鋭さとその容赦ない切り込みように、ときにゾクッとしますもの。
でも、笑えます。これ、笑い話ですよ。あくまでも、エッセイ(作者の意見・遠吠え)です。世間の声じゃありません。
もちろん、共感を得る人もいるでしょう。私は共感しました。
「あはは! そうよ、その瞬間って、薄ら寒くなるのよね。わかるわぁ」
と、崖っぷちの自分を作者と共に軽く笑いとばせる余裕がある未婚女性には、かなりお勧め、笑えること間違いなしでしょう。自虐的というよりも、多分にブラックユーモアです。笑いましょう?
そして、「でも頑張っちゃうもんね」と、思ってください。
できちゃった結婚 DVD-BOX
本日、久しぶりに観直しました。
展開が無駄がなく、楽しめてびっくりです。
どうして、こんな風に楽しいドラマがなかなかできないんだろう?
とくに、何かというと皆で集まって(なぜか隆之介の妹夫婦まで)
あーだこーだ言うシーンがおかしい。
こうやって、友達が大変だからと皆で話し合うこと自体が、
今では成り立たなくなっているのだろうか…。
とりあえず「産もう!」で始まるラブストーリーですが、
いざとなるとツーシーターの車で子育てできるはずもなく、
現実の前で右往左往する主人公たちにこちらも身につまされます。
そして、コメディーのはずなのに、だんだんシリアスモードになる
竹野内豊は、やはり持ち味なんだな…とうれしくなるのはファンだから?
竹野内さんの(BOSSにもつながる)細かいコメディタッチな芝居がたくさん見られます。
声もかすれ気味で、体調今いちかと思える広末涼子も、
20歳の若さでこんなことになってしまった女性を演じてなかなかです。
一生懸命な隆之介に対し、チヨが子供っぽいという批判もあるようですが、
10歳近い年齢差を、うまく描いていると思います。
星を4つにしたのは、ラストの隆之介に納得がいかないから。
あんな風にしなくても、何とかなるだろ!
そこを除けば、脇役陣も楽しめるし、若き妻夫木聡は見られるし、
おすすめの佳作です。
ザ・トゥルース・オブ・アス(涙のくちづけ)(紙ジャケット仕様)
繊細な歌声、自分自身に語りかけるような内省的な歌詞、3分から5分の間に、しっかりとメロ、サビと構成をまとめたコンパクトかつ濃密な楽曲。 これほど完成度が高く、我々日本人の心の琴線に否が応でも触れまくるこのアルバムが、初CD化というのは驚きです。 アーティスト本人は楽曲作りにかなり苦労されたようですが、その苦労がこのクオリティの高さに十二分に反映しています。 ドラマに何度か使われたというキラーチューン1は言うまでもなく極上ですが、僕の個人的なおすすめは4曲目。 シンコペーションのリズムにのせて、「Everybody!」と叫ぶデヴィッドと子供のコーラスがとても微笑ましくて、とても心が暖まります。 子供も踊りたくなるような曲です。 これ一曲だけのためでも買いです!
オン・ディス・デイ(紙ジャケット仕様)
繊細でハイトーンな甘いヴォーカル。
しかしそれだけではなく、美しいメロディと楽曲の良さでも魅了するデヴィッド・ポメランツ。
2001年に発表された本作品も#5のリ・レコーディング、また元SURVIVORのジム・ピートリックが参加したこと、そしてなによりも彼の新作として話題を浴びた。
もちろん期待を裏切らず安心して聴けるアルバムです。タイトル・チューンのバラード#1、#5、#7、#8、#9、#10とイイ感じの曲が収録されています。
彼のまたすばらしい1枚に出会えてよかった。。
求む! イギリス人男性の同居人
ちょっと前の彼女の著作「ロンドン生活はじめ」で、イギリスでの生活の様が日記ように綴られていた。
もともと、彼女は尋常ならぬバイタリティの持ち主だと認識していたため、日々のドタバタが手に取れるような作品だったが、
本作はその彼女が現在の地位を築く前の話らしい。
多くの人が経験したことがあるであろう、貧しく若かりし頃。
子連れで離婚をした彼女にとって、日本人男性を求め頼る心境に至らないのは自然なことなのだろう。
20年前であろうか、バブルの崩壊によって皆の指向が内向きになりがちな時勢だ。
そんな状態を打破するためにイギリス人男性に白羽の矢を立てるという視点は、今の彼女にも通ずる気がする。
やがて出会ったガイと他2名のイギリス人男性。わずか数年の中での話だと思うが、
それぞれの半同棲生活の中で振り回され、心を折られつつも、彼女の確かな人間的成長も感じられた。
そして現在、数々の著書の中に発揮される旺盛な好奇心や行動力も、この頃の彼らとの生活の中で育まれたのだろう。