氷壁 [DVD]
近くのレンタルショップを何軒も探したのですが見付からずネットレンタルでみて、すごく良かったのでDVDを購入しました。
とにかく山の迫力のある映像とリベラの透明感のある音楽も良いのですが、それに負けないくらい主演の玉木宏さんがすばらしいです。あまりにも美しいシーンの連続で見入ってしまいました。のだめの千秋以上に男らしくて美しい玉木さんが堪能できます。共演の役者さんたちもすてきなので、玉木ファンには絶対おすすめ!必見です。
お話はなんの知識もなくてみるほうが楽しめると思います。初めてみた時は、次はどうなるんだろうと毎回ドキドキでした。映画のような美しいシーンがいっぱいのこんな良い作品が多くの人に見られていないのはとても残念です。ぜひ再放送してほしいです。
しろばんば (新潮文庫)
井上靖さんの幼少時代の自伝とも言われているこの本。 一番最初に読んだのは小学校の時、教科書ででしたが 大人になってから読んでも新鮮です。 自分の家庭の複雑さを子供ながらに感じ、 おぬいばあさんを自分の両親よりもかばう洪ちゃの姿が印象的でした。 昔の生活や食べ物、季節の描写も多く、 洪ちゃとおぬいばあさんの様子が頭に浮かび
本もするすると読めると思います。
敦煌 特別版 [DVD]
原作は井上靖の同名小説です。
舞台は11世紀、『宗』の時代。
当時から厳しい試験が行われていた中国の科挙の試験に落ちた趙行徳(佐藤浩市)は、
ひょんなコトから街で『西夏』の女を助け、その礼として、
『西夏』への通行証をもらっいます。
『西夏文字』に興味をもった行徳は、西域へと旅立ちます。
灼熱の砂漠を進む道中、『西夏軍漢人部隊』の兵士狩りに会い、無理矢理入れられてしまいます。
隊長の朱王礼(西田敏行)は、文字の読める行徳を気に入り、漢人部隊がウイグルを攻略した際、
趙は美しい王女ツルピア(中川安奈) と恋におちます。
二人は脱走を試みるものの失敗、行徳は西夏王・李元昊(渡瀬恒彦)の命令で、
都へ文字の研究に行くことになります。
二年後、学を修め、行徳が戻ると、李元昊はツルピアと政略結婚しようとしていました。
戻った行徳を見たツルピアは、婚礼の当日投身自殺してしまいます。
ツルピアに思いを寄せていた王礼は李元昊に闘いを挑み、行徳は行徳で、
敦煌の文化遺産を戦火から守ろうと、自分の闘いを選びます。
高校の時に観たのですが、朱王礼も趙行徳も、それぞれ『男の生き様』を見せてくれ、
青臭いガキだったボクの胸にも、重い何かがズシンと伝わりました。
今ではすっかりとぼけたキャラクターの役ばかり演じている西田敏行ですが、
今作では、かなりスリムで、豪快で戦の世界で生きる男を、見事なまでに演じています。
ボク個人は、『釣りバカシリーズ』のハマちゃんよりも、池中源太よりも、
この時の姿の方が好きだったりします。
遠い過去と今を結ぶ、シルクロードの歴史ロマンに心を躍らせる名作です。
・・・ただし、女の子を誘うのには向かないかも。ドタキャンされたしorz
トキオ 父への伝言 [DVD]
最初の1巻だけ観てみようと何げなく手にとった作品でしたが…続きがすぐに観たくなって一気に観てしまいました。
これはトキオ役がまるで櫻井くんのためにあるかのようにキャストがとてもぴったりです。演技も自然で良いです。
トキオの拓実に対する想い、拓実の成長する姿、そして最後にトキオが伝えたかった言葉に涙するのは兎に角間違いなし!!
もっと早くこのドラマの存在に気付けば良かった…。
すっかり虜になってしまったので原作も読んでみたいと思います。 まだこの作品を知らない人も、原作だけ読んでる人もぜひ観てみてください。
おろしや国酔夢譚 (文春文庫 い 2-1)
大黒屋光太夫という、歴史的には形作られていない人物を、井上靖さんは自らの創造で、ひとつの歴史を作ってしまったと言う感じの本です。
僕は、大学時代にこの本を読みましたが、緒方拳主演の映画を見たことが、読むきっかけとなりました。
時代は、江戸時代末期。鎖国時代の日本に、北からロシアの脅威が襲ってくるというモチーフでした。
井上靖さんが執筆された当時は、東西冷戦の中で、北方領土をめぐる問題もあり、当時のソビエト連邦が脅威であり、日本にとっての仮想敵国。この本が歴史を現実に引き戻した感じでした。
大黒屋光太夫が、乗組員とともにロシアに連行され、帝都ペテロブルグへ。苦労の末、帰国したものの日本では罪人扱いされるが、ロシア艦隊が来日すると、彼は両国の橋渡しとなっていく。
そこには、国家とは何かを問いかけながら、国際交流の魁を痛感しました。