文化人類ぎゃぐ (双葉文庫―名作シリーズ)
当時は笑いすぎて腹筋が痛くなり1日で読み切れず
2日目にしてようやく読破しました。
当時中学生と言うこともあり、時代背景も違うので
1980年代を知っている人には笑えるかもしれません。
作者が北海道出身なので寒い地方の方も笑えるかもしれません。
真・異種格闘大戦(9) (アクションコミックス)
遂に決勝戦を迎えた真の最強生物を決める動物に因る動物の為の大会「AFC」。
本命百獣の王ライオン「キング・オブ・キングス」と共に意外にも決勝戦にコマを進めてきたのは食物連鎖から一族の解放を目指すシマウマ「チュ・ゼブラ」であった…。
どこか少年誌的な雰囲気が漂う絵に動物・格闘界の蘊蓄を随所に塗す衒学的ギャグ漫画スタイルに熱血格闘物を組み合わせたメタな漫画です。
全巻通して描かれる格闘シーンはかなり本格的で、登場する動物達も可愛いデフォルメながら骨格・肉体描写は的確です。
そしてどの動物にも見せ場が有り、読む内に笑いながら手に汗握り、為になると同時に感動すると言う本当に面白い漫画です。
少年ジャンプの対戦漫画や他の格闘技漫画以上に白土三平氏の忍者・動物漫画の影響を強く感じさせます。
相原氏の少々クセの有る個性(ワザと滑るギャグのフェイクの中に本当に面白い話が隠れている)がお好きなら文句なく楽しめる漫画です。
次が最終巻になりそうですが早く続きが読みたい作品です。
サルまん サルでも描けるまんが教室 21世紀愛蔵版 上巻 (BIG SPIRITS COMICS)
(現在2007年)もう17年も前の作品なんですね。
懐かしさに値段も気にせず買ってしまった。今読んでも面白いんですが、これ描かれた当時の漫画群を見ていない人には、いまいちウケが鈍るかも? その辺が気になり☆4つで。
けど、彼らの言う”漫画の法則はズバリ的を獲ていて、初めて読む人にもウケるんじゃないかな?と。
勢いのある画風に彼らの意気込みが感じられます。少しでも多くの方に読んでもらいたい作品。
真・異種格闘大戦(10) (アクションコミックス)
一番強い動物は?真の動物最強者を決めるべく開催されたAFCの決勝戦。
前巻から続いたライオンのキング・オブ・キングスとシマウマのチェ・ゼブラの死闘が遂に決着を迎える…。
アクション本誌からWebに場を移して足掛け7年に渡って連載された本作、最終巻です。
格闘技、動物学その他の多様なトリビアとギャグを塗しながら、動物対動物、1:1の格闘戦に絞って描かれた本作、10巻通して読むと実に面白い作品です。
ギャグ漫画家としてのプライドが邪魔して感動をストレートに描く事に照れを感じさせる相原氏ですが、「勝手にシロクマ」や「ムジナ」の様に本作も氏屈指の力作、感動作となって居ます。
特にクライマックスは進化論等科学的アプローチを越えて生命に対して敬虔な気持ちすら抱かせる神話的な物でした。
作風に少々癖とテレが有りますが、様々な漫画に対するオマージュ(白土三平作品、刃牙シリーズ、魔獣戦線,e.t.c.)、そして相原氏自身が珍しく発動させたスターシステム等、実に面白い作品です。
巻末に作者によるあとがきが収録されて居ます。
旧巻、特に感動的な狼vs. 闘犬のクライマックスを収めた3巻が手に入り難くなっており、完結を記念して是非とも増刷して頂ける様、祈って居ります。
サルまん サルでも描けるまんが教室 21世紀愛蔵版 下巻 (BIG SPIRITS COMICS)
元々スピリッツ誌上では、併設された漫画賞とも連動した実用企画だったような記憶ですが、
そのうちこれ自体が物語になりはじめ、物語中で2人が書く「とんち番長」まで一つの
作品のようになり、連載当時、最後には作者の相原コージがマジで壊れたんじゃ?という展開にまで至りました。
もちろん今となっては、素材的に今の人が理解出来なかったり、状況が違う部分もあるでしょうが、
サルまんの本質的おもしろさには影響ありません。ほとんど無関係です。実用漫画だったはずなのに(笑。
上巻の始めから下巻の終わりまで、得体の知れないパワーと情熱に包まれ、ノンストップの
暴走が続くので、当時を知らない若い人でも、いろんな元ネタを知るといった用途以外にも
純粋なエンターテイメントとして楽しめるはずです。読んだこと無いけど興味が湧いた、って方は
作者の竹熊氏のサイトを一度ごらんあれ。
上巻表表紙、裏表紙、下巻表表紙の写真が載っておりまして、端的に言うとこのイラストの感じで
物語は進みます。抽象的ですが、まさにこんな感じで(笑。
物語に登場する鋼の肉体を持つ辮髪の編集者、佐藤氏がいい味を出しており、
本編のサブストーリー的な「サルでもやれる編集者教室」も個人的にオススメ。
下巻後半に収録されてます。ちなみに下巻巻末に収録された書き下ろし?の新作サルまんでも
辮髪がすっかり白くなった現在の佐藤氏がいい具合に暴れております。