ZOO
科学的な何かじゃなく、感覚的に「死ぬ」ということを、
実感したとき人間は眠れないほどの恐怖に襲われる。
わたしは、小学生のときに
「自分もいつか死ぬんだ」と実感して、
あまりの恐れに震えが止まらなくなったことがある。
その発作は今でも変わらないし、
とある病気の告知をされたときに、わたしは死ぬことを目の当たりにさせられてしまった。
この小説にある『陽だまりの詩』は、その誰もが恐れることを、
描こうとした小説だと思う。
ぜひ、読んでほしい。
そして、愛することと、死ぬこと、そして憎むことを考えていきたい。
世にも奇妙な物語~2011秋の特別編~ [DVD]
●憑かれる
古い同級生からの突然の電話で結婚のお祝い会に誘われ、
気が乗らないまま、とあるホテルへと出向く話。
ひどいB級ホラーであまりにもつまらないデキ。観る価値なし。
●JANKEN
とにかくジャンケンの弱いサラリーマンが
じゃんけん道場の存在を知る話。
登場人物たちの真剣な様子と、設定のバカバカしさが
最高にマッチしてて面白い。とにかく楽しい。
今回の5本の中で最も評価できた。
●ベビートークA錠
赤ん坊が泣き喚く理由がわからず
育児に疲れてノイローゼ気味になった母親がとある薬に出会う話。
リアリティを感じる演技と撮り方のうまさで非常に期待したが、
オチがあまりにも弱く、結末で落胆してしまった。
●耳かき
ダンディズムを大事した謎の殺し屋が
愛用の耳かきでトラブルに陥る話。
「JANKEN」と同様にバカバカしい世界観が魅力で
耳かきが登場してからの主人公の独白がひどく面白い。
オチは弱めだが、途中が楽しめたので満足。
●いじめられっこ
学校でいじめに遭っている女子高生が
ある生徒に助けられる話。
オーソドックスな流れではあるが、展開は面白かった。
気軽に観れて割と楽しめる短編ものとしては良い。
ZOO [DVD]
原作を読んだ上での立場でレビューさせてもらいます。
・カザリとヨーコ
胡散臭さを拭えません。
もっと生々しくてもよかったんじゃないでしょうか。
娯楽作品としてもイマイチです。
・SEVEN ROOMS
原作では姉の覚悟が印象に残ったのですが、そこが上手く描けてないと思います。
演出を変えてもその精神は受け継いでほしかった。
好きな作品だけに本当に残念に思います。
・SO-far そ・ふぁー
原作に忠実だとは思いますが、歳のせいかあまり印象には残りませんでした。
・陽だまりの詩
時間を忘れて楽しめました。おそらく見ていて退屈するシーンはありません。
音楽、台詞回し、演出も良質です。
同じテーマを扱った作品は多々あると思いますが、これは最高峰だと思います。
男が最後に言った言葉は忘れられません。
原作が好きな人も忘れた頃に見ると違った印象を受けると思います。
・ZOO
原作の解釈は私には難しかったのですが、この映像はあきらかに著者の意図とは違う解釈をしています。
映画と小説に表現の違いがあれど間違ってもこうはならないと思います。
原作がつまらないので意図的に改変したんだろうなという印象を受けました。
夢 Akira Kurosawa's DREAMS [DVD]
何が良かったのかと聞かれると具体的に述べる事は出来ませんが、現代と御伽の狭間を繰り返し漂っている様な瑞々しい感触が心地良い。個人的に「桃畑」が幻想的でとても良かったです。心にホロリときて繰り返し何度も見たくなる。こんなに感慨深い美しい夢って本当にあるのかな、あったら素敵だなぁと素直に頷ける作品でした。
世にも奇妙な物語 TV復刻版
その名のとおり、1990年放映開始のころにリリースされたCD(当時税込2800円)の再発売盤で、
2000年に「映画の特別編」の公開にあわせて「TV復刻版」というタイトルになりました。
今もスペシャルで新作が放映される人気作品で、ストーリーテラーのタモリとともに、黒猫のCGのタイトルバックに流れる
有名なテーマ曲です。
「1. メインタイトル(ガラモン・ソング)」は不気味だがドラマチックな独特の雰囲気で、ある部分ではブラックユーモアも
表現していて、印象的です。
「16. ストーリー・テラー」は、タモリ氏登場時のバックに流れる曲です。
作曲は「世にも奇妙な物語 映画の特別編」も同様に担当され、TV「BLACKOUT」「最後の弁護人」「NIGHT HEAD 劇場版/TV版」、
映画「スプリガン」「催眠」「サイレン」なども担当された、配島(ハイジマ)邦明氏です。