釈尊のさとり (講談社学術文庫 344)
冒頭近く、鈴木大拙氏のハワイでの講演でブッダのさとりの消息について言及した際に、ブッダの頭の中にあったのは、ひとつの大きなクエスチョン・マークであった、という引用があり、増谷氏はそれを「直観」という言葉で表した。「直感」とは受動性だと氏は説明する。真理というものは、向こうからやってくるのだ。
「!」ではなく「?」であるところが釈尊の偉大なところであった。人間があることの、宇宙があることの、自己があることの不思議が、「?」であった。その根底に「苦」の存在をブッダは見詰めた。「存在」を「苦」としたことにブッダの偉大さがあった。
そしてその滅尽の方法を考究した。「苦」とは己れ一人のものではないことを、ブッダはさとったのだ。だから孤独から抜け出し、他者に語る、説法する必要に迫られたのだ。
「苦」とは己れ一人のものではなく、それを滅尽することで、他者を救済することができる道をブッダは求めた。
己の内を見詰めればすでに仏性がある。隠されたものなど何もない、ただ凡夫は眼に覆いがされているだけで、それに気づけば自ずと仏性は顕れるものではなだろうか?
おそらくブッダは、さとった瞬間にこの世界を、宇宙を仏教的存在に創発したのだった。
うる星やつら・ラムのベストセレクション
曲目は特に珍しくはありませんが、
特筆すべきはやはりスペシャルトークトラック。
曲の合間に2分程度のミニドラマがあり、
あたる、ラム、テンちゃんの三人がおしゃべりしています。
ファンなら知っている話をネタにしたコント(と呼ばせていただきます)が
あったり、もちろん知らなくても存分に楽しめます。
ただ一番最後のトラックのストーリーが謎です。
聞く人によってどう解釈するか違ってきそうですね。
(そんなに深いことでもないのかもしれませんが)