俺たちのフォーク! presents 関西ふぉーく&ぶるうす特選
1枚目が関西フォーク、2枚目にフォークとブルースが収められています。
初期の和製フォークを眺めますと、関西発信のフォーク・ソングが新しい音楽文化を作りました。ザ・フォーク・クルセダーズの「帰って来たヨッパライ」には日本中の人がビックリしました。「オラ~は死んじまっただ~」という人をくったような歌詞とメロディでしたが、その特異性は過去に例がなく、見事に大ヒットしました。
高石友也の「受験生ブルース」は「国民歌謡」的なもてはやされ方をしたものです。
五つの赤い風船の「遠い世界に」は当時の若者の誰もが愛唱した曲で、集会でよく歌ったものです。音楽が時代の空気を作り、時代の象徴として歌が存在していました。
岡林信康の「友よ」のシンプルでストレートな歌唱を聴くたびにあの頃の若者の持つエネルギーがこの曲に集約されていると感じます。70年安保に端を発した学生運動の連帯感を支えた歌だったといえましょう。
赤い鳥の名曲「竹田の子守唄」も長らく放送禁止歌として扱われてきました。自主規制という言われ無き理由によって。
中川五郎「主婦のブルース」、赤い鳥「お父帰れや」、加川良「教訓1」、ザ・ディラン'U「プカプカ」、ウッディ・ウー「今はもうだれも」、ジローズ「戦争を知らない子供たち」、うめまつり「北山杉」等の懐かしいフォークと、憂歌団、上田正樹、BOROの歌うブルース、どれも最高でした。
解説は付いていませんが、歌詞カードにはコードとカポの位置が記されています。
ユリイカ2006年7月号 特集=西原理恵子
確かに対談はおもしろかったんだけど、後の評論は微妙でした。
何だか子供が作った積み木の家を、何のかんのとこじつけて、わざわざ難しく分析してるような、そんな感じがしました。
素直に楽しんだり泣いたり共感したりできるのが西原漫画の醍醐味なのに、とファンとしては微妙でした。
まぁ、ユリイカの文芸誌としての本質を考えれば、それも当然かもしれませんが…
1971年全日本フォークジャンボリー2
青春まっただなか そんな時代は勿論CDなんか無い 少ない小遣いの中から
宝物のように買ったEP盤 それも 時代の変化の中で聞けなくなりました。
そんな中 待望のCDが出る! こんな素晴らしい事はあまりないと思います
発売を楽しみに今からワクワクしています。
30才
60年代からのフォークシーンではいちばん年長であった人のひとりで、当時の歌い手たちの中では逸早く30代に入ったのですね。そのことがアルバムタイトルにも現れていますし、ジャケットもそれをも表しているような佇まいです。あの早川義夫が名著「ラブ・ゼネレーション」を出したとき(94年に文庫で復刊しましたが元は70年代初期に出ました)、「サラリーマンを馬鹿にしちゃいけないよと歌う岩井宏のことも(この連載で)書きたかった」と綴っていました。連帯をさけぶ「フォーク」に違和を唱えていた早川ですが、岩井宏にはシンパシーや好意を抱いていたようです。早川義夫のお墨付きというだけでなく、当時の空気を感じたくて、このレコード(あえてこう言いたい)を
買うつもりです。
ちょっと昔の道具たち (らんぷの本)
ちゃぶ台、わん、皿・鉢、重箱、竈、囲炉裏、水屋・茶箪笥、鰹節削り、蒸篭、おろし具、炬燵、湯たんぽ、'燭、行燈、ランプ、箪笥・長持、蚊帳、など、確かにちょっと前までどこの家でもあった道具が今や懐かしい思い出の中にしか存在しなくなりました。もっとも戦災で焼けていないお家や田舎にはまだまだ顕在なのかもしれません。
そんな道具の数々を見事なイラストと解説で紹介している本で、当時を知らない人も実感できるようになっています。この頃の生活って今からみればとても懐かしい匂いが漂ってきます。
中林 啓治氏によるイラストが雰囲気をだしています。本文の解説は、岩井 宏實氏で、帝塚山大学長、大分県立歴史博物館長を歴任された方です。
本書には、そんなちょっと昔の時代に営まれた庶民の生活に関するモノの数々が掲載してありました。84ページの達磨ストーブも懐かしい道具の一つです。木造校舎と冬の達磨ストーブと石炭の匂い、小学校時代の思い出と直結しました。
本書の全般を読みとおし、眺めて感じたことは、いわば、昭和の時代というものを再現しているようでした。綴じ込みの広島市内の商家の台所は明治時代の情景を復元したものでしたが、昭和の時代を通して見られたものだと書かれています。
時は流れて平成の時代へと移り変わり、庶民の生活も格段に良くなりました。「なつかしい」という思いと同時に足元を見つめなおす機会を得たようです。