1Q84 BOOK 3
村上作品は大好きですが、今回異常なヒットをした理由は良く分かりません。カフカやクロニクルより内容的に劣るし、結末もいいのか悪いのか何ともいえません。アフターダーク以降、新しさや驚きが無くなったような気がします。個人的にアーティストのプリンスが好きでアルバムをずっと買っていますが、90年代前半までのラディカルさが影を潜め、最近はすっかり驚きがなくなりました。村上作品も同じような印象を受けます。プリンスも村上春樹もいい歳だし、しょうがないのかなぁ・・・。でもウチの奥さんのように、あまり村上作品に興味がなかった人にとっては面白かったようです。
1Q84 BOOK 1
「おもしろいよ〜」会社の人とかに、
どうだった? と聞かれたら、単純にそう答えると思う。
僕は大学時代に、羊をめぐる冒険あたりを初めて読んで、
春樹作品は7割くらいは読んでると思います。
たまたまオーウェルの「1984年」も、昔読んでました。
で、今回はどうか、というと、3日くらいで一気に読んだくらいなんで、
ストーリー展開はとてもおもしろいんだけど、
読んでる途中で、良くも悪くも村上春樹的だなぁ、と感じてました。
よく言えば、彼のいい味、というか、変わらない雰囲気やテーマ、
良くない解釈で言えば、ややワンパターン、ちょっとだけ飽きたかも、
という2つの印象が、自分の中でも錯綜していました。読後の今も。
なので、この作品が彼の過去の長編とくらべて、何番目に好きか、と言われると、
なかなか自分でも判断できない感じです。
おもしろいことは確かなんで、少なくとも5位以内、もしかしたら1位かも、
ぐらいの、なんとも言えない読後感です。
ただ、受け止める自分のせいなのかもしれないけど、
読後に残るものが、はっきりしないなぁ、とはちょっと思います。
読んでる最中はとてもおもしろくて、どんどん読みすすめたくなるんですが、
読後に何が残るか、というと、「おもしろかったなぁ」というイメージが大きくて、
ちょっとエンターテインメント的な要素を、強めに感じたのかもしれないです。
例えば「カラマーゾフの兄弟」のラストのエピローグを読んだ後の、
熱くて重くて強い、後にずっしりと残るような読後感が、
1度読んだ今はない、というイメージです。
もう一度読んだら、ちょっと変わるかもしれません。
なにか、あいまいな文になってしまいました。
さんざんアマゾンで買っていながら、初レビューです。
神の子どもたちはみな踊る [DVD]
まず、この原作を映画化しようとする意外性に、興味を持ちました。原作を読みはしたものの、連作としての印象は残っていましたが、単作としては正直特に記憶に残っていなかったからです。
果たしてその内容は、原作同様に、暗示的で、抽象的で、観念的で、間接的。少なくとも、ストーリーを楽しむといった種類の映画ではありません。しかし、だからといって退屈というわけでもなく、むしろそこが「映画らしい」とも言えます。
映像が綺麗です。というか、印象的かつ幻想的です。何となく、プログレッシヴ・ロックの巨匠、ピンク・フロイドを起想させます。
村上作品の映像化であるとともにもう一つの大きなポイントは、海外作品であることでしょう。いわゆる映像の「逆輸入」です。キャスティングは東洋人(日本人ではない)で舞台はアメリカです。まさしく「外からの目線」で村上作品を解釈している点が新鮮です。
「ノルウェイの森」は、原作が長編だったため映像化にあたっては相当端折らざるを得ず(しかも「突撃隊」などの重要なファクターを)、原作のニュアンスや世界観を完全に表現できたとは言い難かったと私は思っています。それに比べて本作は、原作が短編だったこともあり、「ノルウェイ」の比べれば(あくまで「比較的」です)、原作を忠実に映像化できたと言えると思います。
それにしても、村上春樹氏の作品を映像化するというのは相当なチャレンジなのだと、改めて感じました。ストーリーをなぞれば良いというわけにはいきません。作品の、文字にならない「根底」を映像化しなければ、まったく意味のない作業になってしまいます。それにチャレンジするのは勇気のいることです。
原作は、阪神・淡路大震災を共通項とした連作小説集でした。映画の中でも大震災がエピソードとして挿入されています。DVD発売の「タイミング」に、不思議な偶然を感じます。
Norwegian Wood
This is a story of love and loneliness of a college student who is somewhat indifferent and nonchalant. I like him on the point that he has his own world and does not easily assimilate with others' thoughtless opinions. Through a love affair with two different types of women, he grows to understand how others feel sore by his careless behavior. I could naturally go into the story because his growth of this made me feel that I once experienced the same. What each character thinks in the bottom of the heart is totally bared open, which sometimes accompanies an erotic scene. Definitely interesting and engaging story.
PHILIPS Nike Skylon イヤーフック ヘッドフォン SHJ080
ナイキ+との使用で、走っている時のずれてくる感がかなり減りました。毎回、一時間は走っていますが耳の痛みもなく快適です。