雪華葬刺し [DVD]
この作品は京本さんの映画デビュー作でもあり、主演作(個人的には主演という程の役では無いと思いますが…まぁ、書いてある以上仕方ない)です。 情交中の女性の肌に墨を入れるという淫靡且つ異端な流儀を持つ彫り師とその弟子と愛する男の為に墨を入れる女を中心に描かれる京都を舞台とした卑猥だが美と愛(哀)が交差するストーリー。 個人的には初々しい京本さんの褌姿やsexシーンでのポーカーフェイスは後の犬塚志乃、組紐屋の竜に通じるような和の色気がありクラッときてしまいました。ただ残念な点は彫り師が自分の流儀を見つけるのが少し唐突な点が少々疑問に思ったのと、ストーリーが単調気味だったのでマイナス3です。
テニスの王子様 Original Video Animation 全国大会篇 Semifinal VOL.1 [DVD]
24日に自宅に届いて、ドキドキしながら開けました。リーフレットやパッケージを見ていたら1年のブランクが嘘のように思えとても感慨深いものを覚えました。OVAということで、テレビとはお金のかけ方が違うのか、絵がシャープでとても綺麗でした。
内容は、全国大会から始まりますが、リョーマの登場シーンでは、リョーマらしいセリフですんなり溶け込んでいますので、全米から帰って来たと言うくだりに違和感は全くなかったです。
とにかく話に惹き込まれました。早く続きが観たいです。2ヶ月に1回の発売になるかと思いますが、頑張って買い集めていきたいと思います。
青年王と真白き花嫁~竜の孵る日~ (さらさ文庫)
大国バール王国のとある事情により世継ぎが必要となったため、若き国王アレクシスの意向によりオルグランの姫レティシアを妃として迎える事になるのですが、この二人は幼少期に鮮烈な出会いを果たしています。アレクは自分をブチのめした(高笑い付き)美少女をずっと胸に住まわせて来ました。僅か8歳で王位に就いた彼にとっては、心の支えにして来た初恋の人です。一方シアは気性の激しい生意気な少年との再戦の約束を楽しみに、鍛錬の日々を送って来ました。そんな2人が10年振りに政略結婚の相手として再会するところから物語は始まります。天竜の卵であるヴァイとの約束を守り、彼の存在を誰からも秘するシアと、失われた卵を探し続けるアレク、そして卵の力を欲する魔女の暗躍を軸に話は進んで行きます。その中で、シアが感情表現の下手なアレクの不器用な優しさに触れて行く内に、徐々に恋情を募らせて行く様と、快活で純真なシアへの、優しいけれど甘いだけはないアレクの想いが様々な場面で丁寧に描かれているので、私的には満足出来たラノベでした。登場人物も悪役の魔女を除いて(当り前だけど)皆さん健全でいらっしゃいます。恋愛模様もこの手の本にしては2人とも年齢相応で、ちゃんと青春しています。情動を抑え込もうと、月夜の中庭をモンモンしながらフラフラ歩き回るアレクの姿はカワイイなぁ。18歳の青年らしくてGOOD!ヴァイについては子供口調と素直さから、まあ絶対に「破滅を呼ぶ竜」にはならないよね、って思ってましたら案の定。つーか、表紙でバレバレじゃん。
一瞬の光 (角川文庫)
人間の愛や苦悩は、どんなかたちであれ、「生きる」証。それぞれの苦しみを繊細な描写で綴り、臨場感を持って感動出来た。
結末の物悲しさは、余韻と共に柔らかい空気に包まれて、私に「前」を向かせてくれた。
この著書を読んで、ますますこの作家が好きになった。彼の人生観についてもっと知りたい。彼の著書を読んで常に感じることは、「小説」という本には恋愛・友情・仕事・お金・人生などの「枠」があってはいけないものなんだ、ということ。この作家の著書から、最近わたしが忘れかけていた読書の醍醐味を再び味わうことが出来たのです。
幻影の星
哲学的なことが多くて小説として楽しめないというレビューが多いようですが、私はずっと大切にしたい本だと思った
私はどちらかというと哲学的な本は嫌いだし、読めないのですが、この本は読めた。
もっと感覚的な部分で心に浸透してくる作品です。こんな本は一生に一度しか書けないし、読めないような気がしました
目からウロコ的な登場人物のセリフがあって何度も読み返したり、忘れないでおこうと心に誓ったりした
世界に自分一人だけが生きているような不安を感じている人は是非読んでほしい
ただ始めのワクワク感が最後に少し尻すぼみになってしまったような気がしたので残念