Living Legends of Rock & Roll [DVD] [Import]
リージョン1という難点を除けば、もっともコストパフォーマンスの優れたミュージックDVDのひとつといえます。何しろ、今もバリバリの現役であるSTYXやクリストファー・クロスはもとより、御大マーク・ファナー(GFR)、ジョン・ケイ(ステッペンウルフ)が登場し元気な姿を見せてくれます。タイトルにある”生きた伝説”とはよく言ったもの。(しかし、久々に見るマークの拳を突き上げるシーンは実にかっこいい!)これら超ベテランと若いサポートメンバーのコンビネーションも絶妙で、オリジナルナンバーを彷彿させる堅実な演奏が印象的。他にも70年代、80年代のロックシーンを盛り立てたバンドが数多く登場し、ほのかな感動的を与えてくれます。
E Pluribus Funk
当時、イモバンドといわれたグランドファンク。私の一番好きだったバンドです。
このCDには入っていない曲(inside lookin' out,heartbreaker....)が有名でしたが、このアルバム(当時はレコード)を聴いてますますグランドファンクのファンになっていきました。
今聴いてもあまり古さを感じない(私だけでしょうか?)曲が多く、あの当時の興奮、感動がよみがえってきます。
今のロックはかなり洗練されてきていて、それはそれでよいのですがこの泥臭さというか、イモくささというか、なんとなくロックの原点のようなものを感じます。
メッセージ性の強い「people,let's stop the war」、天才ワウ使いのイメージ高い「upsetter」、強烈な衝撃だった「loneliness」。
うーん、このアルバム、やっぱり最高。
Live Album
60年代後半から70年代前半にかけてロックシーンはまさにスーパーオキサイド・ラジカル的な
反応性の高さで偉大なミュージシャン、グループそして音楽が創出された時代。
ハード・ロックもしかり、競合ひしめき一等充実していた時期でもある。
GFR のこの盤を買い替えにあわせ当時のLive盤も片っ端から聴きなおしてみた。
それでもって言えることは、このライヴ盤、ロック史上類を見ない最高物 !!! って事。
1969年夏デビューわずか10ヶ月で On Time, Red Album, Closer To Home,と
3枚のアルバムを既にリリースした後の1970年6月フロリダでのライヴ音源。
一言で云うならライヴ(実況録音)盤として完成度が高いアルバム !
聴いていただくと分かるのですが、このレコードは現場の音をリアルに体験できる様に
作為的オーバーミキシング、オーバーダブ等、二流ライヴ盤に良くある事はされてない。
当然オーディオから再生される音の情報量は、生と比べると圧倒的に少ない。
それでもってこのライブアルバムは大音量で聴けということ。(元の音がデカイから大音量で聴くは誤解)
名は一流、ステージでの腕は二流バンドにありがちな加工しまくり三流ライヴ盤では聴けない音が出る。
月並みな表現になるけれど
マークのメッセンジャーが歪み炸裂し、ドンのラディックが果敢にアタックすると
メルのジャズベが地響きを上げる。そして5,000人超のオーディエンスが唸る。
3人でこれだけハイレベルなバンドとしての演奏するのは難しい。
実はクリームの手持ちの Live盤も2枚聴いてみた意外と陳腐でブリキの玩具のようだった。
BB&Aの Live も聴いた 3人でやるとベッグとマーク・ファーナーの力量の差が歴然でこれも意外。
ボガードとアピスが可愛そう。
まさにハードロック史上類を見ない本物ライヴ盤やなっ !!!
実はフロリダでの3ステージ物なんやれけどもベストテイク的な編集も一切ございません。
ここまで来るとSHM-CDなんて関係無い !! のが結論でした。
こちらの廉価盤『Live Album』で十分です。
Grand Funk
待ちにマッタ、リマスタ版である。強烈なジャケットで、このバンドの勢いを感じさせる作品だ。ライヴバンドとしての地位を確立した当時、その迫力をレコードするのは難しい時代だった。が、「ノー眼中!!」お構いなしに録音されている傑作だ。(個人的には最高作)このバンドの初期作品に云える事だが、音の「圧力」が当時のバンドの中でもズバ抜けている。そして、三人構成と思わせない「技術」が存在するのである。これが「バンド」なのだ・・・どの曲がいい?なんてセコイこと言わず、とりあえず全曲聴け!!逝っとけ!!中古でレコード買うのも良いけど、とりあえずCDで聴いてみて。それからでもハマるのは遅くないから・・・