カット+2
本体のアルバムについてはともかく聴いてください、としか言いようのない大変素晴らしいものですので、音質やボーナストラックについて記述します。
CDでの再発は1990年と早く、その後も2000年にリマスター盤が出ていましたが、両方ともオリジナルと比較するとのっぺりした音調で、BudgieのドラムもTessaのベースもいまいちでした。今回の再発はその辺りが完全に解消され、私の再生機器ではほぼオリジナル同様に聞こえました。もう少し音圧を下げてくれたらもっと嬉しかったですが、大変丁寧ないいリマスターだと思います。ミックスやバージョン違いはないと思いますが、これから聞き込む必要がありそうです。
さて、シングルB面曲やダブ、Palmoliveのいた頃のPeel Sessionsなどをはさんで、はじめて明らかになったデモ、ラフミックス集が二枚目のunCutです。今までDennis Bovellが何をしたかよく分かっていなかったのですが、これを聴くととても丁寧に作り上げていて、本アルバムが歴史的な名盤足り得たのはかなりの部分が彼の功績ではないか、と思いました。曲はもともといいし、8-Track Demoもそのままリリースできそうな演奏ですが、コーラスやテンポ、ミックスのメリハリなど、普通は聞き流しそうなわずかな違和感をさりげなく修正しているのがよく聞き取れます。もちろん聴く方もかなりの分析が必要でしょう。
ということで、これは絶対の買いです。買いそびれているヒトはこれをきっかけに購入しましょう。
花粉症・アレルギーを治す注射しない減感作療法の威力―欧米で話題のSLITとは
この治療法は残念ながら日本中に広がっていない。諸外国では一般的であるそうだが、本当だろうか。それなら日本でもどこでも治療してくれればいいのに。
Cut
まずメンバー(♀)全員がトップレスというジャケットが二十年
以上を経た今でもこちらの度肝を抜く。それも、エロなんてものと
は、大凡縁遠い非常にナマな感じが新鮮だ。
しかし、それ以上に新鮮なのが、この音盤から出てくる音。この
バンドと比較されることが多く、また交流も少なからずあったレイ
ンコーツのライナーで「スリッツとレインコーツは永遠だ」という
文章を目にした記憶があるが、こうやって実際に音に触れると、そ
の意見がいかに当を得た物であるかがわかる。
音を通じて何かを表現したいという初期衝動がこれだけ粉飾なし
にしかも非常に完成度の高いものとして音盤に残っているというの
は、本当にまれではないだろうか?ポスト・パンクのバンドには何
かと暗いイメージがつきまといがちだが、スリッツと初期レインコ
ーツには、そのようなネガティブさとは無縁だ。本当に自由奔放でや
りたいことをやりたいようにやっている。でも決して自慰行為に終わ
っていない。
計算が働いていない完璧な方程式というか、無意識のパワーという
か、一見ハチャメチャに思えるその音が、実は非常に洗練されている
というこの矛盾は、一体なんだろう?自分が思ったままを音に出すこ
との気持ちよさを、そのまま他者と共有させる術をかいま見させてく
れる希有な名盤。バンドをやっている人は、このパワーの放出のノウ
ハウをぜひ参考にすべき。
TOKYO SLITS (トーキョースリッツ)
グラビアアイドルの写真集でも、アート本でもない。
その裂け目(スリッツ)に存在しているような不思議な写真集。
一人の“グラビアアイドル”が一人の“女の子”として呼吸している瞬間が沢山垣間見れます。
全体的に荒っぽい印象は受けるけど、写真集の最後のページをめくったときの清涼感が良かった。
どちらかと言うと、写真集に参加しているアイドルと同年代の女の子が見て喜ぶような感じです。
個人のファンが期待して買うと、裏切られると思います。
参考までに、同シリーズの前作をのせておきます。
Life as a Golden Half
Slit 篠田りか [DVD]
AV出演もされてるモデルさんらしいですので、何でもアリの過激作です。白いボカシもかなり多いです。あの粗いサンプル動画にあったフェラシーンで一瞬ですが、生の亀の頭が見えています。当たり前とゆうか、アレほどハッキリとは映っていませんでした。