メタリカ 真実の瞬間 スペシャル・コレクターズ・エディション トレジャーBOX (限定生産) [DVD]
前作『Reload』から長い沈黙を経て、それこそ全てをなげうって制作された傑作『St.Anger』が完成するまでの、壮絶な波乱万丈を収めたドキュメンタリー――そういう趣旨で録られた作品ならこれまでにもあったけど、破格の成功を収め、それこそ堂々たるキャリアを重ねてきたバンドが、ここまで美醜生々しい実像を曝け出したことは、これまでのロックの歴史の中で皆無といっていい。だから、ファンならずとも、バンドというものに少しでも関心のある人には是非とも見て欲しい濃密な作品に仕上がっている。
撮影当時、メタリカは最悪の状況にあった。ナップスター訴訟で「金満野郎」と罵られ、ベースのジェイソンは自由を求めて脱退。業を煮やした事務所は彼らの元にセラピストを派遣するも、新作のレコーディングは頓挫。とうとうジェームズがアル中治療のため長期離脱することになる(キレちゃった時のドアの閉め方が秀逸!)。
つまびらかにされる、メタリカという「怪物」の素顔、ジェームズとラーズの緊張感ある関係性。ジェームズがソングライター、そして「バンドの顔」であるのに対し、ラーズはバンドの目指すべき方向性を提示する「経営者」そのもの。この両者の役割分担がメタリカを巨大な存在にしたわけで、そんな2人が、互いを深く愛し過ぎるがゆえに本気で唾を飛ばし合う様は凄まじい。
バンドを続けるということは、血縁関係で結ばれた家族とは違う、もう一つの家族を持ち続けるということ。そして、そんなバンドを支えるスタッフもまた、バンドと適切な距離で接し支えなければならないというのが、よーく分かる作品になっている。プロデューサーやベーシストとしての枠を遥かに超えてメンバーに分け入ったボブ・ロックには印税をいっぱいあげてやって欲しい。
クックーランド
久々にWyatt作品を聴きました。何度も聴くうちに手放せない作品になっています。
何て言ったらいいんだろう、いつの間にかしみいってくる繊細な美しさ、耳から浸っていく開放感。通して聴き終えたあと日常の垢を流し去ったような心の軽さ、不思議です。これも優れた音楽のなしえるマジックなんでしょうか。
Pink Froyd, Peter Gabriel, Keith Jarrett, Brian Eno。深く、美しいと感じる音を提供してくれる彼等との共通点もほのかに見えるものの、Wyatt作品はやはり唯一無比のものです。
"Just a bit"に始まる全16曲は大きく8曲ずつ2つのパートに分かれていますが、何れも丁寧に練り上げられた作品です。彼の作品で言えば"Dondestan"、"Shleep"に近い印象を持ちました。
この人の作品の特長を表現するのはなかなか困難ですし、コアなファンの方々からお教え願いたいくらいですが、敢えて言うとすれば
1パステル系の水彩画を思い浮かべるような繊細な美しさと異次元感
2ヴォーカルを含めた音表現の緻密さと巧みさ
3押し付けのない淡々としたゆらぎの心地よさ
といったところでしょうか。Soft machineでの活躍以来30年以上に亘って高く評価される彼の音楽性を言葉であれこれイメージするのは無理、聴いてみるに超したことはありません。まずは冒頭の"Just a bit"、David Gilmoreが参加した"Forest"、インスト仕立てのArabic"La ahada Yalam"あたりから聴いてみてはいかがでしょう。
のんびり行こう
昔CMで一躍有名になった「気楽に行こう」は歌詞はもちろん、間にテンポのいい歌が入っていて文句なく楽しい歌でした。あの頃よく笑いながら歌っていました。ふと聞きたくなって探したところ「のんびり行こう」のCDがあると知り購入しました。でも2つの歌は同じメロディで同じ歌手が歌っているのに違った感じですね。3番は中年の思いが歌われていますが、「のんびり行こうと歌いながらわき目も振らずに走ってきたよ〜」を聞くとふっと淋しさを感じます。対して「気楽に行こう」の歌を聞くと今もあの傑作CMが浮かんできてゆったりした気持ちになります。「気楽に行こう」のCDはあるのでしょうか?教えてください。(50代女)
トイ・ストーリー2【日本語吹替版】 [VHS]
ディズニー・ピクサ―作品です。おもちゃが活躍する作品です。おもちゃのブローカーに日本の博物館に売り飛ばされそうになる作品です。ウッディー、バズ、ジェシーなどが活躍します。アニメーションですが、その立体感・質感は、実写に近く、素晴らしいものがあります。平面的な日本のアニメがかなわい所があります。子供心を想い出す楽しい作品になっています。
ミッドナイト・ストロール
丁度このアルバムを発表した後の「Paul mayson」ライブを衛星放送で見たこともあるのだけど、好きな曲がたくさん詰まっているアルバム。
ハードなオープニングの「Forecast」はギターのジャリジャリとしたバッキングに合わせて「coffee for my〜」で入るボーカルがかっこよく、ギターソロも無駄なく鋭くクレイらしさ全開の一曲。
その時に見たライブでは一曲目でやっていた「Consequences」歌詞も面白いが、ブラスが入っていて、ボーカルが伸びやかでメロディーの上を自由に動いている。クレイがスクイーズフェイスと言うか、レモンを絞ったような顔で歌い上げる姿が聞くたびに、よみがえります。
必ず自身も歌ってしまう大好きな一曲。
クレイ自身のことを歌ったような「holdin' court」もブルースがベースにありながら完全にクレイの色に染まった楽しい一曲。
アルバム全体的に、声のトーン、ギターのソロなどを含めてカラッと仕上がった一枚。