ワイルドシングス エロティック・バージョン [Blu-ray]
私が学生の頃の若手スターだったケビン・ベーコンやマット・ディロンがすっかりおじさんになっているのが印象深い。もっとも、私はマット・ディロンとほぼ同年代なので、自分もおじさんになったということなのだが、かつてのスターである彼らが出演していることで、何とも中途半端な作品になってしまった。女優についても同じことがいえ、ネーブ・キャンベルやデニス・リチャーズが惜しげもなく「ナイスバディ」を披露しているものの、彼女たちもネームバリューの割には華がない。逆に無名の俳優を起用していたとしたら、凝った展開の物語も活かされたような気がする。キャストの中で独り存在感を示していたのは、相変わらずの飄々とした演技のビル・マーレーだけだったかも。
どんでん返しに次ぐどんでん返しのストーリーは確かに面白い。これ以上ひっくり返したら観客を置いてけぼりにしてしまうギリギリのところで踏みとどまった「さじ加減」はさすがだが、人によっては「もうたくさん」と感じた人もいるかもしれない。前半、サム(マット・ディロン)がレイプのえん罪に陥れられるあたりで、もう少し危機感が伝わってくれば後半のどんでん返しがさらに衝撃的だっただろう。
「エロティック・バージョン」で Blu−ray の廉価版が出たことが購入に踏み切った第一の理由だが、Blu-ray の映像の美しさはともかく、「エロティック」は看板倒れだった。
クルーエル・インテンションズ コレクターズ・エディション [DVD]
何回も観たくなる気がしたので購入。実際そうなりました。
プラシーボの曲で一気に引き込まれ、セバスチャンがグレッグを陥れるシーンまで痛快でした。
中盤はちょっと中弛み感があったけど、キャスリンが出てくるとまたゾッとするような魅力にドキドキします。
インテリアや登場人物のファッション(特に色彩)も観ていて楽しい。
余談ですが、続編もキャストが変わらなかったらDVD購入しただろうなーと思います。
クルーエル・インテンションズ コレクターズ・エディション [DVD]
マンハッタンの豪邸に住む義理の姉弟キャスリンとセバスチャンは、名門校に通う高校生。金に不自由することなく贅沢に暮らす2人は、ある賭けをする。キャスリンは、セバスチャンが生真面目な少女アネットの処女を奪ったら自分の体を与えると申し出、セバスチャンも同意する。こうして、彼らの残酷な恋愛ゲームが幕を開けた。・・・
ヨン様主演の『スキャンダル』など、何度も映画化されてきた『危険な関係』が、この作品では高校を舞台に展開していきます。贅沢に飽き、他人を操って楽しもうとする高校生という設定が、なかなかハマってしました。キャストも、悪女キャスリンにサラ・ミシェル・ゲラー、プレイボーイのセバスチャンにライアン・フィリップ、真面目なアネットにリース・ウィザースプーンなど、若手俳優が惜しげもなく起用されていて、豪華な配役です。個人的には、義姉弟に慰み者にされるセルマ・ブレアがいい味出していました。
セバスチャンが真実の愛に目覚めるあたりは、やけにあっさりしているように思いましたが、実生活の方でも、ライアン・フィリップとリース・ウィザースプーンがゴールインしたというオチがついています。ラストは物悲しいながらも爽快で、颯爽と去るアネットがカッコいいです。