ヴィレッジ・ヴァンガードの夜
ロリンズには珍しいピアノレストリオ。ピアノが入らないことで、ロリンズはかえってのびのび演奏している。「チュニジアの夜」「朝日のようにさわやかに」などの名曲は今聴いても新しい。当時、新鋭ドラマーだったエルビン・ジョーンズの演奏も素晴らしい。1957年のモノラル録音で、ニューヨークの有名ジャズクラブ「ヴィレッジ・ヴァンガード」でのライヴ。(松本敏之)
バードランドの夜 Vol.1
ジャズ・メッセンジャーズの事実上の出発点であり、それ以上に「ハードバップ」のフラッシュポイントとして有名な作品。
それより何より、理屈抜きに身体が揺れずにはいられない圧倒的なグルーヴを発散してくれます。
私は、ジャズを人に教える、なんていう身のほど知らずな気はさらさらないですが、若し初めてジャズを聴くという人に訊かれたら、奨める作品の一つにこのアルバムを挙げるでしょうかね。
天才クリフォード・ブラウンの熱演、ファンキー・マシーンと化したホレス・シルヴァー、突進するブレイキー大将!
個人的に、私をジャズに引き込んでくれた一枚として思い入れが大きいのでした。お奨めです。
サックス&ブラス・マガジン ブラスバンド名曲50選 ~管楽器奏者のための必修スタンダード(CD付き)
ひとつの曲に3つのコードが載っており、仲間同士で合わすのは面白いかも?
ただし、、、楽譜が小さくて見づらいのが難点。
また、マイナスワンの伴奏もうまいとは言いがたい(正直ヘタ)。
でもいろんな曲を楽しめるのでお得だと思う。
コンプリート・ヴィレッジ・ヴァンガードの夜 Vol.1
初めて聴いたときは、何て暑苦しい音楽なんだろうと感じた。延々とテナーサックスが少し遠いところから鳴り響き、ドラムスはうるさいし、呻り声もひっきりなし。心休まるお決まりのピアノソロは最後まで出てこない。同時購入したVolume2の方に良く手が伸びた。まだジャズ初心者だったその頃は、本盤の良さが理解できなかった。プレーヤーとしてのロリンズの本質も分かっていなかった。しばらくたってVolume2が聴き飽きたときに、本作をヴォリュームを絞って掛けてみた。するとどうだろう、迫力溢れる灼熱のブローを続けるロリンズ、豪快なビートで彼をプッシュするドラムス、粘っこいベースのトリオが一心不乱にプレイする姿が闇夜の中から浮かび上がって来た。そうなるともう降参である。来る日も来る日も本作だけを聴き続けた。そして、このライブこそがあのビバップ全盛期のチャーリー・パーカーの勢いを再現した希に見る傑作だということに遅ればせながら気がついた。このテナー吹きまくり形は、インパルス後期のコルトレーンと相通ずるところがある。コルトレーンは其処に行き着くまでエリック・ドルフィーを必要としたが、一人でここまで来たロリンズは凄い。