君よ知るや南の獄 下
後半に入り、鬼畜色は更にエスカレート、壮絶です、仲間を助ける為にその実にいやらしい体をアメリカ兵に差出した日本軍人の隊長のお話、鬼畜と屈辱プレイの数々ですっかり、自分ではもてあます程にいやらしいオカマちゃんに、そこに愛はあるのか?衝撃の結末の末に月日は流れて、、、先生ならではの作品でしたねー、予想外のラストが実に印象的、先生の作品のファンという方にはお勧めなのですが、ボーイズラブ好きな女子には激リアルできつすぎるかも、、、?。
ウホッ!!いい男たち~ヤマジュン・パーフェクト
山川純一は、ボーイズラブの原型となった「花の24年組」と呼ばれる世代の
少女漫画から強い影響を受けた作家です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/24%E5%B9%B4%E7%B5%84
また、星新一のショート・ショート小説(世にも奇妙な物語でおなじみ)とも類似性があります。
エロくて、ちゃんと面白い。
「花の24年組」の時代は、少年同士の恋愛を描いた漫画が主流でした。
ヤマジュンが得意とする青年〜中年キャラクターは女性読者のストライクゾーンから外れていましたし、
少女漫画的な絵柄はホモからも疎まれるという、不運な境遇にあったようです。
しかし当時の少女読者は、いまや50代のオバサン。
腐女子のストライクゾーンは年月とともに拡大し続け、青年・中年どころか
非生物までもホモに例え、好まれる時代になりました。
今なら、ヤマジュンは正当に評価されるでしょう。
ネット上では「くそみそテクニック」が有名ですが、「男狩り」や「地獄の使者たち」も衝撃的です。
特に「男狩り」終盤の白ヌキの使い方は、目からウロコが落ちました。
童地獄・父子地獄
メインの「童地獄・親子地獄」は最近の田亀さんの連載ものですが、SM色も強すぎず、ビギナーでも結構楽しめるのでは?という気がします。
あと短編もの3つのうち、2つは他の文庫本にありません。ひとつは「告白」というもので厳密にはスペイン語版に収録されているのですが、なんだか切ない終わり方がいいです。確か以前に雑誌に一度だけ載っていただけだと思います。もうひとつは、名前は忘れましたが、海賊船もので初めて見た作品です。
気になったのは、本箱がついているのですが、横から入れるのでなく縦に入れるので、気をつけないと、本も本箱も傷ついてしまいそうです。これは、この出版社の他の田亀さんの本と同じなのですが、これだけなぜかしまいにくいのが気になります。薄いからかな?
あと、他の方も指摘されているようにコストパフォーマンスは確かにあまり良くないというか、すぐに読み終わってしまうので割高に感ずるかもしれません。
とはいえ、短編のほうとかなかなかお目にかからないのがあったから買ってよかったと思っています。
肉体派ガチ! VOL.1 (OKS女性向けコミックス)
残念ながら、この本はモザイクがばっちりナニに加工されています。
肉体派シリーズのようなアノ感じは残っていません。
かなり大規模にモザイクされるコマもあって、興ざめしました。
個人的にですがこういうモザイクが入ってしまったので
星は2つ減点です。
作家さんたちは 肉体派シリーズでおなじみの方なので
内容は安心?して読めると思います。
ただトータル的に 短めの作品が多かったので
もう少しじっくり読みたい気がしました。
今後 このシリーズが
モザイクで興ざめするとしたら
ちょっと購入を考えるかもです。