SWITCH Vol.29 No.10(2011年10月号) 特集:福山雅治
ミュージシャン福山雅治の顔が垣間見れます。
もともと長崎から上京したのもミュージシャンになろうとしたから、など
福山さんのこれまでの音楽活動をあらためて知ることのできるインタビューがよかったです。
もちろん新曲の「家族になろうよ」がどのようにして作られたかも載ってます。
たぶん対談相手が井上さんだったから福山さんもリラックスしていろいろ話せたんじゃないかと。
あと、二人がレコーディングのときにかかせないアイテムの紹介もレアだなと思いました。
写真はやっぱりスイッチなのでとても綺麗でした!
幸せな結末
1997年に、大滝詠一が11年ぶりにリリースされた名曲。ロンバケなどで披露されたメロディー・タイプの大滝の音楽は健在だった。独特の歌唱、あの重厚なナイアガラ・サウンド、更に元同僚である鈴木茂のギター。大滝詠一にしか創り出せないサウンドが全開。とても、素敵なナイアガラならではの、壮大なバラッドだ。ご存知、1997年の大ヒットドラマ「ラヴ・ジェネレーション」の主題歌となり、大滝詠一としては初のシングル・ミリオンを記録した。歌詞は、松本隆ではなく、大滝詠一自身によるもの。カップリング共々、はっぴいえんどを意識した歌詞で、カップリングの「Happy Endで始めよう」の歌詞で、はっぴいえんどリスナーで、それを感じない人はいないでしょう。
本田美奈子.クラシカル・ベスト~天に響く歌~(DVD付)
惜しくも38歳の短い生涯を閉じた本田美奈子.さんが亡くなる前の3年間心血注いで取り組み切り開いた「新しいクラシック」を紹介するベスト版。一音、一音を集中して聴けば聴くほど、高い技術力と精神性の深さを実感させる歌の数々。。。しかし、このアルバムの目玉は、「ゴッドファーザー 愛のテーマ」を、美奈子さんが自作の詞をつけて歌ったバージョンが初めて収められたこと、そして熊本TVが撮影した美奈子さんの「つばさ」の映像。それだけで、これを買う価値は十分あります。さらに、美奈子さんと共に新しいクラシックを作り上げた岡野さんの思いの込められた解説。同時発売のワニブックスの伝記本と共に、決定版として、今後残っていくことと思います。
欲を言えば、NHKの映像は、新世界の前に踊りながら歌ったシシリエンヌも入れて欲しかったですし、つばさの映像は、直前に歌ったShining eyesも入れてほしかったです。さらには、今後、ライブの映像も少しずつ出して行って欲しい。その場のインスピレーションを歌に乗せる美奈子さんの神業的な凄さは、ライブでこそ遺憾なく発揮されていたはずだから。。。それが手に入るまで、バイブルとして、これを聴きこもうと思います。
井山大今
井上鑑・高水健司・山木秀夫・今剛
30年来さまざまな音楽シーンでコンビネーションを醸成してきたメンバーが結集してアルバムを出すといってからさらに3年、熟成を深めてついにリリースされたこの作品。
「ゲスト」として加わっている山本拓夫もすっかりと溶け込んで、味わいに深みを加えています。
1曲目の「植物園のある街」、独特のリズムに私は舞を舞う芸妓の艶やかな姿を連想しました。いや実際に合わせて舞ってくれる方はいないだろうか・・・。
4曲目の「ある夏の夜の夢」、これまでの高水作品のイメージを一新する展開に驚きと発見があります。
円熟の極みとも思わせつつ、まだ新たな挑戦を続ける彼らのサウンドにはこれからも期待しています。