SPECIAL EDITION(DVD+HQCD)【初回限定生産】
あちゃー、やってくれました、エイベックス!! CD発売記念のイベントのソフト化(この事については嬉しい)。 インタビュー集及び「カリフォルニア・コネクション」のPVも収録したDVDがメインのようですが、付属のCDがHQ-CD(ハイ・クォリティCD?)という得体の知れないもの。 しかし実体は「TIME CAPSULE」<通常盤仕様>の13曲入り+おまけDVD。 「カリフォルニア・コネクション」のPV欲しさに泣く泣く2曲少ない<限定盤>を購入したファンの立場は? アルバムのメイキング映像や一徳さんとの対談が再収録されなかった事がせめてもの救いです。熱心なファンには写真が大きく使用されたケースは喜ばしい事ですが、個人的には無駄にデカいので、トールケースで十分です。 ごまかしぎみなタイトルも印象が悪い。
追記
NHK放送の「SONGS」も、同時収録してくれたらボリューム的にも素晴らしいソフトになったと思う。
「相棒」オリジナル・サウンドトラック(通常盤)
2008年10月発売。Season1から参加し、今日まで『相棒』の音楽を手がけてきた池頼広さん自らのセレクトによる1枚ものサントラ(従って、池さんが作曲した楽曲のみを収録)。ちょっと前には「全部入っていそうで、でも実際出てみたらそうでもなかった」3枚組なんかも出たようですが、いやいや、CD1枚に主要な楽曲がこれだけ入っていれば、オレとしてはもう満足です。その昔、『太陽にほえろ!』の頃なんか、テーマ曲含む4曲入りのシングル盤で納得するしかなかった―アルバムも出ましたが、小学生には手が出なかった…。ちなみに『太陽』の劇中使用音源(モノラル)が商品化されたのは、そのずっと後―ことからすると、ホント隔世の感ありまくりですよ。『相棒DS』でも、クリアするとゲーム中のサントラ曲が聴ける機能が出てきますが、音が薄いので、結局こっちを聴きたくなってしまいます。
それにしても、ジャケットもブックレットも、特命係の部屋の【杉下右京】【亀山薫】の2枚並んだ名札の写真、ツーショット満載の名場面集(カラー)、そして水谷さんと寺脇さんのコメント(短いものですが、ちゃんと書いてもらったものだと思われます)……といった具合で、まさに“右京さんと薫ちゃん”だらけ。眺めていると何故かせつなくて、それほど熱心な『相棒』ファンというわけでもなく、一応今後に期待もしているオレですら、胸がいっぱいになるのを抑えきれなかったりするのでした。
新しい“相棒”を迎え、それ相応に変化もして行くであろう『相棒』の、「亀山がいた頃」のメモリアルとして。それもただ懐かしむだけでなく、心に区切りをつけるために、このサントラをお持ちになる、というのも、『相棒』好きとしてのひとつのあり方、かもしれません(大げさになりました。皆さん、お許しください!)。
愛しの座敷わらし
現代の、なんとなくよくいそうな個性をもつ、それぞれのキャラクター設定の仕方と、そのさりげなさが秀逸。携帯を見つめながら、そのメールを出そうかどうか、その返事のフレーズ一つ一つを気にして悩む女子中学生。ぼけの中に身を潜め、息子夫婦との微妙な距離感を図る義母・・・そしてその一人一人が、新しい田舎暮らしと出会い、そして座敷わらしとの邂逅を通じてひとつ、またひとつと薄皮が向けていくように心を開きあってゆく。そうしてできていく家庭の絆を、さりげなくテンポのよいせりふでつづっていく。重厚なテーマとさりげない軽妙な作品両方を手がける著者の作品の中でも、温かさがにじみ出て秀逸な一品。おすすめです。