スノーフレイク・ミッドナイト
Mercury Revがエレクトロニカのアルバムを作った。
しかし、いずれの曲も紛れもなくMercury Revだった。
彼らなりのエレクトロニカの解釈が愉しい。
Butterfly Wingは2008年を代表する名曲だろう。
一音一音全てに意味がある。
Snowflake Midnight
これまでも傑作は出していたが今作ではさらに突き抜けた感がある。これを聞いた後に旧作を聞くと如実に違いを感じ、古さすら思わせる。ダークサイドでアンビエントな雰囲気は継承しつつも何か軽快だ。エレクトリカルでテクノチックな曲が多く特に2曲目の「Butterfly's Wing」は堪らない陶酔感が味わえる。そのPVがなぜか日本的なものに仕上がっているのも興味深い(正直合っていないような・・)。ぜひライブで味わいたいものです。
Secret Migration
2004年の6作目である本作は、前々作の「デザーターズ・ソングス」、前作「オール・イズ・ドリーム」と着実に注目度を集め、2002年のサマソニではこれがライヴかというほどの完成度で度胆を抜き、さあ次はどう出るといった状況で、彼らが新たな地点へと走り出した作品です。ジャケの不気味な人面のついたスズメ蛾は、美しさと暗闇は表裏一体であるという彼らの一貫した姿勢と共に、次へと移動する飛翔力も表していて、一筋縄ではいかないところは、さすがです。メロディも飛翔を感じさせるポップさや拡がりを感じさせる明るさを、本作からは感じ取ることができます。音の質感も、サイケな音を控えめに、バンドベースでよりどっしりとした落ち着きを感じさせ、変化というよりも大きく美しく成長しているバンドの姿を感じます。全体の流れも素晴らしく、難点といえばちょっぴりボリュームがありすぎるくらいなものです。