速水螺旋人の馬車馬大作戦
ソ連とテーブルトークRPGをネタに、水玉螢之丞のイラストコラムみたいなのと、宮崎駿の雑想ノートみたいなのがたっぷり入ってます。
とにかく圧倒的なボリュームで、読んでも読んでも終わらない。
ちまちました小道具や背景がみっちり書き込まれていて、集中線やアップで終わらせるようなことはしません。
持ち運んで読むには不便ですが、丈夫に出来ているので、厚いわりに壊れにくいのもいいですね。
コストパフォーマンスにも優れています。
ふつうなら、3000円くらいするのではないでしょうか。
この世界大戦がすごい!! ハーツ オブ アイアンIIプレイレポート (4 GAMER BOOKS)
このゲームの自由度の高さからAAR(AfterActionReport、早い話がプレイレポ)が、日本に限らず、世界中のインターネットで公開されており、私も幾度か書いた経験がありますが、やはり文章力や表現力でプロには適わない事を痛感させられます。
非常に面白く、よく練られた観点からのプレーが多いので、このゲームを知るには最適の書物と言えるでしょう。前出のレビューに「このゲームはマニア向け」とおっしゃる方がいますが、マニュアルはあまり読む必要はなく、チュートリアルだけで理解できるので、マニア向けという程に敷居の高いものではないと思います。
気楽に「やりながら覚える」というスタンスでも十分なゲームです。
しかし、チュートリアルの簡素な戦闘は、何故か敵が強いのでなかなか倒せません^^;
正直、この部分だけは失敗だと思いますね。チュートリアルのこの仕様「だけ」は無視して、普通にプレーしながら戦闘を学んだ方が良いと思います
螺旋人リアリズム ポケット画集
TRPGやボードゲームといった界隈で名の知られた著者のイラスト集。
あくまでもイラスト集なので、テキスト密度の高い「馬車馬戦記」と比べると、割とサッパリとした雰囲気。
微妙に使い勝手が悪くて、始終油漏れに整備兵が頭を抱えていそうな機械(きっと複雑な官僚組織が紆余曲折の果てに現場に押し付けたに違いない)や、古きよき時代の共産圏テイスト(キリル文字がこれだけ書かれた日本のイラスト集って他にないんじゃないか?)、様々な異種族が当たり前にいる酒場(猥雑でエネルギッシュで油断ならない、ろくでなし共ばかり)等々、いつもの螺旋人節全開です。
ワンカットで架空の生活や文化がうかがえるイラストは、著者の知識の広さの産物でしょう。
最近の小綺麗にまとまったファンタジーやSFに物足りなさを感じる方、異種族好きの方にオススメします。
アジアンパンクRPG サタスペ (Role & Roll RPG)
日本で普及している他のTRPGシステムとは一線を画す、概念や判定システムを持ったゲームです。ソードワールド、D&D、SRS等に慣れ親しんできた人には、慣れるまでちょっと(いや、かなり)戸惑うかもしれません。
版を重ねることで、より遊びやすく進化しました。リミックスプラス以前のユーザーにも、文句なしでお勧めです。
表紙裏15歳以上推奨と書かれています。青少年の健全な育成に問題が出そうなインモラルな内容(暴力・ドラッグ・SEX)が多分に幅を利かせるゲームです。最低限セクハラにならないよう注意しましょう。
カタイ事も書きましたが、慣れればシナリオも作りやすく、ランダムチャートが生み出す予想のつかない展開がゲームを飽きさせません(それがたとえ平凡な筋書きのシナリオだったとしても)。爆笑しながら遊べる、TRPGの名作です。
オープンダイス・キングダム
すでにベテランの迷宮住人の方には物足りないかもしれないが
はじめたばかりや、これから始める人には買いの一品。
全体の雰囲気がつかみやすく、付属のマンガを読むと
とたんに迷宮住人になりたくなるかも♪
イラストを見てるだけでも楽しいので
迷宮キングダムが好きならオススメの一品です♪