マフィアとルアー (星海社文庫)
表題作ほか8作収録。特にR.P.E、トラベリングムード、DRUG SCORE、
LIVEWELL、表題作の5作は、著者のバックグラウンドが見え隠れするが、
それが何故だか心地いい。「R.P.E」は奇妙なリアリティーとシンパシーを
感じるし、表題作の「マフィアとルアー」のコマ割りは映画的手法を用いていながら、
ラストは私歌集さながらセンチメンタル。短編映画かビデオ作品として撮ってみたくもなるけれど、
ラストのセンチメンタリズムを映像で表現するのは不可能かもしれない。
変ゼミ 1(DVD)
大学生の少女が「変態生理ゼミナール」、
通称「変ゼミ」に入ったことをきっかけに
メンバーや教授たちの変態的な言動に関わっていく話。
1話15分で短いエピソードばかりだが、
下ネタのオンパレードでかなり過激。
単にエロティックというだけでなく、行き過ぎて
グロテスクなだけの表現も多々あるため、相当に人を選ぶ作品。
変態生理ゼミナール
この作品も良くも悪くもTAGROっぽさが強く出ていると思います。
「A LOT OF」くらいの作品を普通に読めれば楽しめると思いますが。
変ゼミ本編に関してはむしろ読みやすいのかも。
あ、複乳はありませんよ?
変ゼミ 2(Blu-ray)
OA が Blu-Ray に先立つアニメの場合、
デジタル放送と HDD レコーダー登場以降、
Blu-Ray の商品としての付加価値の付け方がすごく難しいと思っています。
他の多くのアニメだと、個人的には、Blu-Ray の意味は、付加価値というよりは、コアなファンのボランティアとしての意味合いが大きいと思っています。
私が本作品を購入したのも、そうした目的ももちろんありますが、
実際視聴してみると、
プレミアムとしての付加価値がかなり大きめの商品だなとつくづく思います。
OA も見ていない人向けには、
あんなと市河のエピソードが秀逸の2巻目だと申し上げておきましょう。
パンティ&ストッキング with Garterbelt (角川コミックス・エース 334-1)
「変ゼミ」原作のTAGROさんによるパンストのコミカライズです。
ずっとデフォルメ等身のままとか、ハイセンスなオマージュはあまり無いとかはありますが、
アニメとは全く異なるゴーストだったりストーリーだったりしていて、ほぼオリジナル展開と言っていいと思います。
エロ的な下ネタ方面に非常に特化した内容で、アニメでは到底放映できないような言葉が飛び交ってますがいい感じですね。
ガーターがガチであっち方向なのも面白いかもしれません。
途中、ほぼ変ゼミな回が入ったりと構成的にも面白い作りになっているので、
パンストのあの変な雰囲気が好きな方なら楽しめるのではないでしょうか。
スピンオフ的な面白さを感じられる、いいコミカライズ作品だと思います。
……続きも観たいなあ。