ブラザーズ・グリム DTS スタンダード・エディション [DVD]
『未来世紀ブラジル』『12モンキーズ』のテリー・ギリアム監督作品。
時は19世紀、フランスの占領下のドイツで、怪物や魔女を退治してお金を稼いでいる兄ウィル(マット・デイモン)と弟ジェイコブ(ヒース・レジャー)のグリム兄弟がいた。さしずめ『オカルト探偵』といったところか。
そんなグリム兄弟は、あることをきっかけとして、少女たちが次次と呪われた森で行方不明になっていく事件の解決を依頼される。
なにはともあれ、森の中を調べに行かなければならない。その案内役となったのが、猟師のアンジェリカ(レナ・ヘディ)。3人は、森の中に入って行く。そこには、入口のない塔が……。
その塔に棲む鏡の女王(モニカ・ベルッチ)と闘うことになったグリム兄弟。グリム兄弟は、女王に勝てるのか? 少女たち、グリム兄弟、アンジェリカ、その他諸諸の人たちの運命やいかに?
本物のグリム兄弟は、兄がヤーコプで弟がヴィルヘルム。映画では名前と上下を変えたのは、まったくの作り話です、ということを意味しているのでしょうか。作り話だということは、観ればわかりますが……。
12人の少女の中には、誰もが知っている有名な童話の主人公たちもいます。赤ずきんちゃんが、グレーテルが、森の中に消えていきます。でも、かわいいメルヘンやファンタジーの世界ではありません。ちょっとM.ナイト・シャマラン監督の『ヴィレッジ(THE VILLAGE)』に雰囲気が似ていると思いました。
以前、『本当は恐ろしいグリム童話』という本がベストセラーになりましたが、この映画も、ちょっと恐ろしい雰囲気があります。
森の動く木や虫などはそうでもないのですが、魔女やのっぺらぼうや生首などは、グロテスクなホラー映画の世界でした。
途中、眠くなってしまったのは、私の寝不足の所為か、話が詰まらない所為か、よくわかりませんが、40歳とは思えぬ美しさのモニカ・ベルッチの登場が遅かった所為かも知れません。
ダークナイト [DVD]
「バットマン」ではなく「ダークナイト」というタイトルにしたのは大正解だ。
バットマンシリーズを凌駕したバットマン映画です。
個人的にバットマン映画を面白いと思った事がありません。
しかし、これは完全別物として、バットマンを見たことがない人も楽しめると思います。
ジョーカーの狡猾で冷酷な悪役ぶりは見物。
そんなダーティーサイコ野郎とまともにやり合える正義の味方なんていない。
あくまで、ダークナイトとして悪と戦うのです。
ブロークバック・マウンテン プレミアム・エディション [DVD]
「ニューヨーカー」に原作短篇が掲載されてから8年。幻の傑作と評判の脚本がようやく最適な監督の手で最良のキャストによって映画化され、05年の米で最も語られ、多くの観客を何度も劇場に向かわせた最も心に取り憑いた作品になったこと自体、奇跡でなくて何だろう。ほんの少し何かが狂っただけで無残な失敗に終わったはずで、そもそも全く日の目を見ない可能性さえあったのだ。さらに、未だにこの問題を冷静に受け止めず狭量な偏見丸出しで攻撃する人々が多くいる現実からも、この映画が語られる意味がわかるだろう。ある米のレビュアーは書いていた。「結婚して家庭を持つ男たちが、自分の本当の気持ちを決して表に出せずに、映画を見ながら『これは自分の物語だ』と思っていることを、いったい何人の者に想像できるだろう?彼らの妻達は、今まさに隣で起こっていることだとは夢にも思わず、自分とは無関係の物語として見るに違いない。もしかしたら『なんて可哀想な話なの』なんて感想を本人に漏らしつつ」。2人がゲイでないならという仮定は無意味だし、これはただ感動的にするために与えられた悲劇の恋物語などではなく、ある人々にとっては未だに痛いほどの現実なのだ。もっとも、監督が込めたのはそんな社会的メッセージではない。壮大な自然の中、ennisを完璧に体現したHLを初め俳優たちの演技は信じられないほど素晴らしく、無意味な映像やセリフは一切ない。だから人は彼らの20年を自分の中に再構築し、まるでその人生を共に生きたかのように彼らの苦悩を本物だと信じることが出来るのだ。本当は何の情報も先入観も持たず豊かなイメージに身を委ねてほしい。「ゲイのカウボーイの物語」という乱暴な括りに収まらない素晴らしい映像体験になるはずだから(もし共感できなくても自分の人生に重ねて何かを感じるはずだから)。これは言葉ではなく行間の映像で語り、彼らの人生を体験させる映画なのだ。
ダークナイト [Blu-ray]
細かい話が出来るほど、知識がありませんが。。
純粋に、映像の美しさ、音響の迫力。そして、ジョーカーの存在感・演技力(故ヒース・レジャー)。
ぶっ飛んで、すごい!!
超最高ランクの映画だと思います!!!