「十二国記」 CDドラマ 十二国記夢三章
十国記が好きな人にとってはうれしい原作にもない番外編のようなものです。
麒麟たちが勢ぞろいしての会話。
景麒と予王の出会いからなぜ予王の姉が偽王として立ったのかという理由。
同じ半獣である楽俊と桓たいとの会話。
その三本立てです。
お勧めなのはやはり原作でも語られなかった景麒と予王の出会いやなぜ予王の姉が偽王として立ったのかを偽王である舒栄自らの視点で描かれていることです。
物語では主人公の陽子の敵側となってしまいましたが、彼女には彼女なりの理由があったのだと知り、運命に翻弄された一人の女性の姉としての姿が見えた気がします。
麒麟たちの会話や楽俊と桓たいたちの会話も本編にはなかったもので聞いていてとても楽しめます。
ですが、陽子や延王などがファンの方々には少し物足りなさが残る作品です。
延王に至っては本当に出番はわずかですからね。
内容的にも少ししんみりした様子があり、もう少し明るめの話題も提供して欲しかったのが本音でもあります。
十二国記 -紅蓮の標 黄塵の路- (コナミ ザ ベスト)
原作・アニメとほぼ同じストーリーと、選択によってはオリジナルのストーリーが楽しめます。動画がない、MAP上を自由に動けない、ストーリーが短すぎる等々の不満も感じますが、操作もスキルアップも簡単なので、ストレスを感じることなく十二国記の世界が楽しめます。それと、十二国記クイズもお勧めデス。六太か楽俊が講師をしてくれます。また、クリアデータは続編の「赫々たる王道 紅緑の羽化」に引き継がれますので、データは残しておきましょう。陽子の成長物語を時間を追って楽しめます。
十二国記 イメージサウンドトラック 十二幻夢絵巻
音楽は好きで、それはとても満足なのですが台詞が嫌でした。
アニメの方があまり好きではないせいなのか、
ドラマCDなどが苦手なせいなのかは分からないのですが、
台詞無しのCDだったらよかったのにと思いました。
アニメの十二国記はそんなに好きではなかったけど、
十二国記の原作のイメージにも会う音楽だと思います。
音楽だけでも楽しめると思いました。
原作派の人にもお勧めです。台詞のところ意外は。
台詞がうざったらしく感じたので星三つにさせていただきます。
十二国記 転章 [DVD]
講談社刊・小野不由美原作/山田章博イラスト
『十二国記』TVアニメ第14話と第21話を収録したDVD8巻です。
第1章から第2章。そして第3章へと繋がる総集編2本を
対話形式と楽俊中心で描いたなかなか興味深い構成になっています。
第十四話「月の影 影の海 転章」★★★★★
上手いですね。構成力の緻密さに思わず唸ります。
ただ動画を垂れ流すのではなく、十二の国の世界の仕組みと本章の流れを
キーワードや時間の流れ、陽子の物語と多角的、断片的に噛み合わせて解説描写しており、
謎解きのおさらいと回想録両方を持ち合わせた出来栄えに感心するばかりです。
個人的には「慶国」なのに「景王」と呼ばれる疑問が(※国と王の頭文字表記が異なる点)
あっさり解決したのが印象的でした。
第二十一話「風の海 迷宮の岸 転章」★★★★☆
今回は延麒・六太の語りを中心に本章を時間軸と重ねながら語ります。
冒頭から、十二の国の王と麒麟の全員の紹介がされるなど新作カットも
交えて今後に期待がかかります。が、原作未完のためそのままで終わってしまって
いるのが残念です。実は次章の前振りも含まれているなど計算高い構成力に感心。
月の影 影の海〈下〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)
上巻読み終えました?お疲れ様でした。
辛かったんじゃないですか?
「人は醜い……」と人間が嫌いになりませんでしたか?アタシはなりました。
でも、下巻を読んで……救われました。
陽子が好きになりました。楽俊はもっと好きですが……。
こんな運命が自分に降りかかることはないですが、毎日少しずつでも
頑張ってみようかな……もうちょっと人を信じてみようかなって気になります。
そして気づいたら、十二国記シリーズの虜になってしまいました。