virtual drug ALTOVISION [Blu-ray]
ブルーレイを買いにいって、ビックカメラの大画面モニターで流れていたのを観て衝撃を受け、買いました。これはスゴい!サイケでポップな動く抽象アートといった、CG映像なのだが、よくクラブイベントなどで曲に合わせてモニターに流されるVJの映像やパソコンで自動生成されるグラフィックムービーのパターンなどとは大違い。CGが作り込まれていて、遊び心が満載。それが、フルハイビジョンクオリティで再現されるので、高精細で色が美しい。とにかく細かなデティールにハマり驚愕する。
また特典で2つ付いている「プリズムメガネ」が予想以上にすごい!部屋を真っ暗にしてこのメガネをかけて観ると、プリズム分光で映像の光が虹色に滲み、映像がモニターの外側に広がったり、手前に飛び出して来たり、3D的な効果がある。
ただし、音楽は好き嫌いがあると思うので(どちらかというとほんわかした曲が付いている)、音を消して好みのCDをかけて観るのがオススメだ!
逆光の頃 新装版
タナカカツキ作品として初めて読みましたが、類のない傑作だと思います。
あっさりとした絵柄とストーリーで、拍子抜けするかもしれませんが、
よく見ると、漫画の中ではめったに使われていない背景描写や表現方法が随所に持ち込まれていて、
とても意欲的で革新的な作品だと思います。
個性的すぎない普通の主人公たちに、だれもが感情移入しながら読み進められます。
京都という舞台も、大げさすぎず、画面のなかに取り込まれています。
それに、表紙のシーンは漫画史に残る名シーンと言ってもいいのでは!
1枚のイラストレーションのような絵柄は林静一を思わせますが、内容はもっと軽やかで楽しめます。
これを若いときに描いたなんて信じられないくらいで、今ギャグ漫画家になっていると知って驚きました。
でも、名処女作だと思います。おすすめです。