いつだって。
アニメ「放浪息子」は、独特の柔らかな描写で少年少女たちを描いた作品でしたが、公式HPに寄せられている彼のコメントによれば、作曲前に原作コミックを読破し、その作品世界にどっぷり嵌ったらしい・・・。
「いつだって自分のココロに素直にいたい。」
このテーマソングは、そんな主人公達の心情を見事に歌い上げています。
シンプルに始まるイントロから・・・パン!!と力強く始まって・・・柔らかく、切なく、それでいて美しいメロディライン!
華やかさと同時に叙情性も感じさせるアレンジ!
最後のリフレインも印象的・・・。
良く聴くと、アニメ同様に・・・甘酸っぱく切ない「思い」が惻々と伝わってきます・・・。
素直に生きにくい「今」という時代・・・「辛い」と感じる人への応援歌でもありますね・・・。
放浪息子 6 [Blu-ray]
2011年放映のアニメの中では非常に高い評価を得ました放浪息子の最終巻。
女装登校での周囲の反応にショックを受けた修一は不登校→保健室登校へ。
そんな中でもクラスは二度目の文化祭の準備に向けて動き出す。
修一とかなこのいる2年1組は修一たちが1年生のときにやった男女逆転劇を再演する方向。
脚本を修一が担当するも騒ぎの元凶ともいえる土井との共同作業に。
修一の彼女の安那は修一がセーラー服で学校に登校したことを知りショックを受けてしまう。
追い討ちを掛けるようにして修一の身体にもある変化が・・・・・・・・。
歳月の経過と共に伸びた修一の髪は「普通に初対面の人に女の子と間違われるほど」に女子に酷似する。
そして小学校時代から修一を想い続けてきたさおりの心にもある変化が・・・・・。
後半は修一メインで進むため、もう一人の主人公であるはずのよしのの影が薄くなってしまうのは難点。
未だ「放浪」は継続中なれど・・・それぞれが進むべき方向を見定めて決意の一歩を踏み出す。
第二期がもしあるなら、通常(時間軸の流れに沿って物語が綴られるという展開)と逆パターンで
「小学生編」放映してもいいんではないかと思いました。
二期から観始める人も、一期を観た人も。どちらでも入っていける。
そして・・・知らない方にはご朗報。
「原作」は遂に「高校生編」突入ですよ。
小学生だった各キャラが高校生にもなると
「まるで自分自身の子供の成長を見届けたような愛おしさにまみれてくる」
高校生編も序盤から・・・・・・・波乱!
For You
だけれどこの曲がEDで使われるアニメの雰囲気がとても切ないためこの歌も何だか切なく感じます。
放浪息子を見て、この曲を知って、アニメとの相性もあり自分の中でとても良い曲になり買ってみました。
つまり自分の中ではアニメありきな訳で、アニメを知らない人にとっては参考にならないレビューかも知れません。
歌唱力や楽曲の完成度はやはり高く、カップリングも良い感じです。このアーティストを知る良いきっかけになりました。ありがとうノイタミナ。
アニメで使われるバージョンとはまた違ったアレンジがされているため、あのEDが欲しいという人は注意が必要ですが、これを買っても損はしないでしょう。
あと目的の一つであった志村貴子先生の描き下ろしステッカー(初回板は女装男装バージョン)も素敵です。
できればEDバージョンも入れて欲しかったですが満足です。アニメ放浪息子が好きな方は是非。
放浪息子 4 [Blu-ray]
文化祭が終わり、季節は秋から冬へと移っていきます。
第7話で修一は思春期特有のビキニ・・・いやニキビで悩み、それを安那に相談しているうちに親密な関係に。
さおりは文化祭の演劇での活躍が認められて修一と共に演劇部にスカウトされ、バレー部を辞める。
しかし、またもよしのとさおりが冷戦状態に突入。無視された腹いせというか当てつけに修一が安那と付き合っていることを教えてしまう。
ショックを受けたさおりは不登校に。よしのはさおりとの仲直りを試みる・・・・・。
第8話で早くも1年が経過して修一たちは中学2年生に進級します。
クラスはそれぞれバラバラに。修一はかなこと一緒で1組。よしのは誠と3組。さおり・千鶴・桃子が2組。
さおりは不登校から復帰し、よしのはまたもツメエリで登校するちーちゃんが羨ましくて仕方ない。
修一は小学校時代に嫌がらせを受けた男子・土井とも同じクラスになり、波乱の予感。
安那と修一の交際は続き、修一は女装したいことを安那に告白するが、嫌われてしまうかもしれないという修一の心配に対して
返ってきたのは意外な反応で・・・・・・。
文化祭以降は展開が早くなります。
原作では冬にはスキー教室に参加したりとかあるんですが、アニメではカット。
8話で1年経過といっても前半の半年が6話掛けて、後半の半年が1話で終わりです。
こういう学園ものでは定番の「クリスマス」だとか「お正月」なんていうイベント描写も一切なし。
今後は修一の女の子になりたい気持ちと、よしのの男の子になりたい気持ちがより明確に表面に浮き出てくる展開。
それは周囲の人間との軋轢を覚悟しなければならない。
本当の「放浪」の始まりです。