あの日に帰りたい―昭和、愛しき日々よ
「昭和」の時代に興味を持っている。
自分も昭和生まれだが、山口洋子さんの「昭和」を覗き込んだ感があった。
人それぞれの「昭和」を読むことから、どこかで自分の「昭和」とダブっている事柄を読むときは、「ああ、その時この人の関わり方はこうだったのか、自分は……」と対比しながら、愛しき日々をめぐらすことができた。
気楽な稼業ときたもんだ
そのうち誰かが書くだろうと思っていたが未だ誰も???やっと読了しましたので、そんでは、私めが....
この本は、TV黎明期にTBSの演出家をされ、後ナベプロへ移り、最後は、独立される砂田さんの自叙伝です。
彼は、東京に生まれ、学生時代は、戦争のため石川県に疎開し(疎開と言えば柏原 兵三の名作長い道があったっけ。)戦後東京に戻り、なんと高校時代に、すぎやまさんや青島さん同級生だったと言うのです。そして、大学を卒業し、TBSに入社するわけです。かれは、主に音楽畑で活躍し、今では考えられませんが、しょくない(アルバイトの事)で何と他局のおとなの漫画の台本を書き、しかも浅沼刺殺事件(そういえばセブンティーン二部も未だ復刻されませんが。)をコントにし、首にされるんです。
また日本レコード大賞創設に係り、それを成功させます。かんぱいや追放の件は、興味深く読ませていただきました。
また、音楽番組での、アイジョージ、森繁の件も非常に面白いと思いました。そして、クレージー、特に植木さんについても、かなり章をさいて書かれています。
私たちにとっては懐かしいんですが、アイデアルのCM誕生の秘話、また、植木が時計をプレゼントする件、スタジオが五月蝿いので、一喝する件等、植木の人柄が偲ばれます。
そして、ザ ピーナッ(彼女たちももはや伝説のデュオですが)、その姉は、引退して、ジュリーの奥さんになるんですが、彼が骨折で入院し、それを見舞った砂田が、化粧化無く、髪を束ねただけの彼女が、幸せだからねと言ったエピソード.....まさに女の意地ですな!!!その後離婚したのは、よくご存知だと思います。
クレージーの主なメンバー、青島、また、最近では、和田、横澤等多くの方が鬼籍にはいられ、非常に寂しいんですが、砂田さんは、まだまだやる気マンマンのようで、できたら、第二、第三の本も出される事を切に希望しています。
というわけで、この種の本が好きな方には、超お勧めです!!!!!
藤圭子 GOLDEN☆BEST
今までレコードを聞いていた。なんというかCDの時代の歌手ではないと思っていたところがある。あれは現象だったと思っている。レッド・ツエッペリンを見に行った同じ会場(大阪フェスティバル・ホール)に藤圭子を見にいくことがあるなんて夢にも思わなかった。その後演歌のレコードを買ったことはない(藤圭子を演歌歌手だと思ったこともないけれど)。「オートマチック」で実に似た声の歌手がいると本気で思った。正面からの誰が言ったかわからないけど「一松人形」の雰囲気の写真が一番好きである。そういう意味では少年マガジンの表紙が懐かしい。5000万円ほどのお金の出所に白痴丸出しの答弁を聞いてもあれは別人の話のように感じてしまう。あの時の藤圭子はあの時代で消えてしまっている。ただネットで調べたらその後もかなりのレコードとCDが出ていて、本人は普通の演歌歌手のつもりが時代が勝手に担ぎ上げただけだったのかもなあと今になってみれば思ってしまう。本人にとっては迷惑だったのかも知れないなあ。
戦闘妖精雪風 OPERATION 2 [DVD]
原作では絶対に味わえない価値、「動き」と「音声」。
中でも、目覚めた零が叫ぶ「そこだ…見えないのか!」は、リン・ジャクスンでなくとも「心に聞こえてくる」のではないだろうか。
1巻のレビューにも記述したが、原作と同等・もしくはそれ以上のものを求める人にはお勧めしない。だが、OVAでなくては味わえないものがある。その価値を認められるかどうかだ。
しかし、相変わらず分かりにくさは否めないので星4つ。