猫の恩返し / ギブリーズ episode2 [DVD]
これと対になるアニメ、「耳をすませば」は実は苦手だ。
原作が大好きだったのだが、どうも映像化にあたり説教クササが表にですぎて楽しめなかったのだ。
あまりに直接的にテーマを語ることが作品としてどうか?とも思った。
そんなわけで、今までこの「猫の恩返し」も見てなかったのだが、大失敗だった。こんな良い作品だったとは!
猫の国に行くまでのメルヘンな導入。猫の国でのバロンとの大立ち回りの娯楽大作の王道。どちらもお約束な流れのなかで、飽きも古さも感じさせない見事なテンポ、演出である。
猫の国での冒険だけを取ってみても、これだけ爽快で純粋に楽しめる活劇を長らく見ていなかった気がする。インディージョーンズ、いや、古き良き怪傑ゾロ以来の楽しさではなかったろうか。
こうして純粋に楽しめる娯楽作品としての良さを持ちながら、いくつかのシーンが、言葉が、心に残る。その主張の強さや控えめさも絶妙なバランスだ。きっと人によって受けとるメッセージも、良い意味で少しづつ違うだろう。
そういった点でも満点の作品であろう。
「耳をすませば」のアニメ化でガッカリしてしまったような人でも、こちらのほうだけは見てみるべきだ。
もちろん、アニメの「耳をすませば」が好きな人にもお薦めである。
猫の恩返し/ギブリーズ episode 2 [VHS]
最近まで全く興味が無かったのが本作「猫の恩返し」。
でも最近になって、親戚の子供がこのビデオを観ていて、
とても面白かったので購入した。女の子の思春期を感じさせる
作りに好感を持った。主人公の「ハル」がとても可愛くて
良かった。音も良く、最後の方はなかなかリアルに仕上がっていた。
猫の恩返しだけだったら星は5つだったのに、ギブリーズの存在で
星が3つに下がってしまった。
バロン―猫の男爵 (Animage comics special)
映画はかなり昔に見たままなので記憶が曖昧ですが
描写はほとんど本の通りでした。
特に湖の細かい描写などは幻想的で、映画版では何故再現しなかったのかと疑問に思えるほどです。
ですが、根本的なメッセージは異なっていると思いました。
本作では主人公と昔の飼い猫との絆というか、その点に集約しており、とても分かりやすく印象が深かったです。
映画版は過大解釈というか、どういう訳か自分探しというテーマを描いていました。
どちらが好きかと聞かれれば本作です。最後の描写も爽やかです。
映画版は本作と似ていますが、根本的には別の作品だと思います。